進撃の巨人88話ネタバレ感想
エルディア復権派のメンバーはことごとく知性のない巨人にされ、島の中を死ぬまで彷徨う運命を背負わされた。
グリシャも注射を打たれそうになるが、当局の一人、クルーガーが助けてくれた。しかも、彼は自分がフクロウだと名乗り、知性を持った巨人に姿を変えた。
第88話 進撃の巨人
巨人はあっという間に、船や兵士を海の藻屑に変えてしまった。
彼のフルネームはエレン・クルーガー。伝説の九つの巨人のうち、一つを宿しているユミルの民だった。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
彼は医者のスパイの助けを得て、マーレに潜伏していた。その間、多くのユミルの民が殺され、巨人として悲惨な運命を背負わされるのを見てきた。
女も子供も、王家の血を引くダイナでさえ助けなかったのは、全てエルディアのためだと信じていたからに他ならなかった。
彼はグリシャに最後の任務を託したいと言う。彼自身も家族を目の前でマーレに殺され、その時復讐と復権を誓ったのだった。その思いだけを胸に、同じユミルの民でさえ手にかけてきたからこそ、着実に計画を進められてきた。
クルーガーから巨人の力を継承し、壁の中にいる「始祖の巨人」を奪還するのが最後の任務だった。それはすなわち、彼を食らうことである。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
それをクルーガー自身がやれない理由は、九つの巨人の力を宿す弊害として、残りの寿命が13年になるからだった。そして、彼の死期は目の前まで迫っていた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
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牢獄に幽閉されたエレンは、父の記憶を辿りながらそう二人に語った。「ユミルの呪い」と言われるその期限は、ユミルが巨人の力を得てから死ぬまでの時間とされている。だから、始祖を越える力は持てず、やがて器は衰え死を迎える。
継承したばかりのアルミンは13年。エレンはおよそ8年ほどしか残されていなかった。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
ミカサは認めたくなかった。たった一人の家族がそう遠くない未来にいなくなる。その後で、親友もいなくなる。どこまでも世界は残酷だった。
巨人の継承者が次に受け継がせる前に死んだ場合、それ以降に生まれるユミルの民の赤子の誰かに継承される。距離や血縁に関係なく、まるでユミルの民は一本の道で繋がっているかのように。
そしてその道は、一つの座標で交わる。それが始祖の巨人だった。
ユミルは悪魔の使い、神がもたらした奇跡、または有機生物の起源と接触した少女とも言われている。
グリシャはクルーガーの思いを素直に受け継げそうになかった。妹を犬に殺させた男が惨たらしく食われたところを見ても、ただおぞましいだけだった。彼の中に、誰かを憎む気持ちは消え失せてしまっていた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
だが、仕方ないなと引き下がれるはずも無い。クルーガーはグリシャの家から持ってきた一葉の写真を目の前に突きつけて言った。
グリシャを選んだ理由は、あの日壁の外に出たからだと。あの日、妹を連れて壁の外に出たときから、グリシャの物語に多くの人間が巻き込まれた。復権派の同胞、ダイナ、ジーク、そして妹のフェイ。
そのツケは、最後までやり遂げることでしか払えない。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
写真を受け取り、グリシャは夕日を背に立ち上がった。それを見て、クルーガーはこの物語を終わらせる巨人の名と由来を話し出した。
この巨人はいつの時代も自由を求めて戦い、進み続けた。
その名は「進撃の巨人」
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人22巻
感想
進撃の巨人88話でした。
タイトルの回収キターーー!語り語りの一話でしたが、かなりドキドキする回でした。息子の名前は彼から貰ったのかとか、アルミンの巨人も九つのうちの一つにしてはなんかしょぼいなとか、ミカサ可愛いなとか、いろいろ思うところありましたが、最後の数ページは決まり過ぎてるやろと言いたいです。
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