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私の少年3巻ネタバレ感想

私の少年のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

真修がサッカークラブを辞めた。

真修に嘘を吐かせてしまった。

出過ぎた真似をしすぎた自分のせいだと、聡子は自分を責めた。

しかし、真修の想いを知って・・・

 

10話

濡れた服の代わりに、ぶかぶかでも服を一枚貸してあげた。

 

勝手にクラブの話を進めたりしたことを聡子は謝りながら、抱きしめてしまった自分がよく分かっていなかった。

 

 

真修はクラブを辞めてしまったが、これからも金曜日に練習しようというと、彼は心底ホッとした顔で足を投げ出し、自然と彼女の膝に頭を乗せてきた。

 

初めてそんな風に甘えられて抗えず、少年の頭の小ささに不思議な気持ちになって、足が痺れるまでその体勢でいた。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

 

真修との関係が絡んだ椎川との小さな確執の溝が少し埋まった帰り、店員に進められるまま夏らしいターコイズカラーのマニキュアを買って、帰ってからさっそくつけてみた。

 

思わず、独り言が漏れるほど似合っていなかった。

それに、どこか老けて見えるような気がした。

 

 

翌金曜日はすぐに訪れた。

 

待ち合わせ場所の駅に行くと、時間前なのに既に真修は来ていた。

2週間振りだから今までより張り切っているのは、お互い同じだった。

 

練習が終わって、ベンチに並んで座りながら、今度のお祭りの日に雨が降ったら出店は出るかも知れないけど、花火はきっと中止になる。

そう教えてあげると、彼はお祭りが夏で一番のイベントであるかのように、雨が降らないといいな・・・と呟いた。

 

そんな真修は、もう夏休みの宿題を終わらせていて、弟の分を見てやらなきゃいけないなんて話すから、聡子はご褒美をあげたくなった。

 

すると彼は、背が欲しいと答えた。

車が乗れるようになったら、聡子さんとどこでも行けるからと。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

5年後、10年後の未来の中に自分を思い描いてくれている

 

そんな未来を、自分も望んでいることに気付いた彼女は、あの抱きしめた夜に自分からも

「真修に会いたい」

そう言いたかったことに気付いた。

 

 

その日の帰り道。

偶然、真修の父親と出会った。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

11話

驚いた聡子は、まずどういう状況で一緒にいるのか説明しようとしたが、早見はどこの誰かも分からない彼女の言葉を撥ね退けた。

 

彼女は一先ず辞去しようとしたが、真修は父親に促されても、彼女の背中を見つめたまま動こうとしない。

 

早見は仕方なく、聡子の話を聞くことにした。

 

 

彼女は先にファミレスに腰を落ち着け、真修を先に帰らせに行った彼を待った。

 

トイレに行くと、自分が思いのほか酷い顔色をしていることに気付き、せめて印象をよくしようとファンデを塗り直した。

 

 

彼女が大手の会社の社員で、一度取引したことがある会社だと分かると、彼の警戒は少し緩んだように見えた。

 

彼女は出会ったいきさつからありのままを話し、最後に親の気持ちを考えなかった軽率な行為だったと謝った。

 

彼女が話し終えたのを機に、彼も話し始めた。

 

真修がこんなに他人に懐くなんて珍しい。

でも、もうクラブは辞めたんですよ。サッカーを始めたきっかけだって、テレビを見てたあいつに私が勧めて、でも練習の後は毎回暗い顔をして帰ってくる。

しかも年下の子にもレギュラーを取られて・・・

 

目の前の彼の声より、離れた客の声の方が近くに聴こえるような気がした。

それは、真修の態度や言葉と父親の話が噛み合っていないからだった。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

 

聡子はとにかく、真修がこれからどんなことでも吸収できて、それが成長に繋がる時期なんですよねと言葉を挟み、だから羨ましくて・・・つい見守りたくなってしまいました。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

そう言った直後、帰ったはずの真修が二人の目の前に現れ、彼女を守るように父親に向きあった

 

息を乱しながら、聡子との時間を守ろうとする息子を見て、早見は練習前後に連絡を入れることを条件に、金曜日の練習を認めた。

 

 

最後に、早見がこの場は奢ろうとすると、聡子はもう30で若くないのでと断ろうとした。

 

しかし彼は、30は若いですよ・・・

そう言い返した。

 

 

12話

父親の許可をもらえたものの、練習以外で一緒にいる許可をもらおうとするほど、図々しく踏み込めなかった。

だから、お祭りの花火大会の代わりに、練習の後でできるように手持ち花火を用意した。

 

トマトの空き缶の中に蝋燭を立てるのに少し手こずってから、ささやかな花火大会を始めた。

 

最後にしたのは大学1年で12年振り。

 

真修が生まれた時に18歳で花火をしていた事実に恐怖するが、小さくても煌びやかな光を作る花火の明るさが、二人に幻想的な陰影を与えていて、ただ楽しませてくれようとしていた。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

 

締めにラムネも用意していた。

零さないように注意していても、吹き出てくる炭酸が強いラムネ。

 

中に入っているビー玉は、実は限りなく丸に近いエー玉なんだと、本当かどうか分からないことを聡子は話した。

 

いつかの子供の頃。

せっかくきれいな丸で生まれてきたのに閉じ込められて可哀想だと思い、父親に出してあげて欲しいと頼んだことがあった。

でも父がビンを叩きつけて割ったせいで、中のエー玉はもうエー玉ではなくなってしまった。

 

その苦い経験で、やっぱりきれいなものは守られていた方がいいんだと思うようになった。

 

 

そんな話を聞いた真修は、必死に中のエー玉を出そうとし始めた。

 

でも、力が足りないのか蓋が取れない。

聡子が手を怪我しないように心配して代わると、あっさり蓋が外れた。

 

自分が出して見せてあげたかった。聡子さんにきれいなまん丸を見せてあげたかった。

 

その気持ちが出させた一粒は、月よりも丸く見えた。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

14話

携帯に付けていたストラップがなくなったことに気付いた直後、椎川に呼ばれた。

 

聡子が勤める会社と早見の勤め先とは、少なからず関係があった。

その早見が息子のことで多和田という社員に腹を立てているらしいと、椎川は言った。

 

 

聡子はファミレスで、なぜか家に上げたことやプールに連れて行ったこと早見家に踏み込んだこと、そして回転寿司に連れて行ったことは一切話していなかった。

 

早見は息子から話を聞くうちに、そういった事実があったことを知り、あの時話さなかったことに不信感を抱いて、一社会人として、取引先の社員である聡子に名指しでクレームを入れたのだった。

 

 

彼女は途切れ途切れに椎川に真実を話した。

すると、まだ早見は家に泊めたことは知らないだろうことが分かった。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

彼女は改めて椎川に訊かれて、どうして自分はこんなに真修の世話を焼いているんだろうかと考えた。

 

複雑そうな家庭のあの子を可哀想に思ったから?

そんな理由で一緒にいたとは思いたくなかったが、今は自分が取るべき責任のことを思うと、まともに頭が働かなかった。

 

 

聡子は夏が終わって間もなく、9月の中旬に故郷である仙台支社への異動が決まった。

 

 

引越しする直前に長い髪をばっさり切り、ゆるくパーマをかけた。

 

街中で真修に似た後ろ姿にハッとしたが、それは似ても似つかない少女だった。

 

 

送別会で椎川にあの時の質問の答えを伝えた。

 

きっと、可哀想に思ったから手を差し伸べて助けてあげようとした。

でも実際は、良かれと思ってあの子にしてあげたこと全てから、自分の方がたくさんもらっていたんだ。

 

手を差し伸べてくれていたのは、真修の方だった

そして、もらいすぎたから、お別れをしないといけなくなったんだと。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

 

聡子は仙台行きの新幹線に乗っている間眠っていた。

 

駅に着いてから、何件か留守電が入っているのに気付き、順番に再生していった。

 

一件目は母からで、到着時間が分かったら連絡するよう言ってきただけだった。

 

二件目は、「聡子さん」と呼ぶ、少年の声から始まった。

 

自分が父親に言ってしまったせいだと謝る真修の声は、録音時間を過ぎて途中で途切れた。

 

 

三件目も真修で、彼女が自分の部屋の玄関先にサッカーボールを置いて行ったことに触れていた。

 

俺のためならいらないです。

もう・・・聡子さんから何ももらったりしないから・・・

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

いなくならないで・・・

 

涙を流しながら吹き込まれた少年の訴えは、涙を流している女性にちゃんと届いていた。

 

 

14話

聡子が実家に戻ってバリバリ働き始めてから、2年が経っていた。

 

母と妹が「かえりー」と迎え入れ、それに彼女は「だいまー」と答える日々が流れるように過ぎ去っていた。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

 

代わり映えのしない日常に、意識なく疲れていたある日。

 

妹の買い物に付き合って街中にいた時、偶然高校の同級生の八島と出会った。

 

同窓会以来7年振りの再会で、突然訪れた非日常を前に、気付けば連絡先を交換していた。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

 

これはレアなイベントだと自覚しながら運転していると、ラジオから真修と聴いた懐かしい曲が流れそうになって、反射的に消してしまっていた。

 

八島はちょこちょこ誘ってくれて、彼女も毎回断らなかった。

すると、彼は密かに高校時代に気になっていたようなことを打ち明けるので、この偶然の出会いにかなり盛り上がっていることがすぐに分かった。

 

久しぶりの男女的関係

しかも、相手は十数年前に淡い想いを抱いてくれていたが、それを伝えることはなかった。

 

大人になり、同窓会で再会してからさらに7年後に偶然の出会い。

ドラマになりそうなストーリーだなと、彼女は客観的に思った。

 

 

誕生日を訊かれ、当日に花束を持って家まで迎えに来てくれ、予約されたレストランで向かい合った。

 

これで退屈していた日常から非日常に連れて行ってもらえる。

ただ好意を素直に受け取ればいい。

 

それは分かっていたが、店内の曲が突然止まって、噂に聞くフラッシュモブの演出が始まり、彼が真剣な声で「聡子さん」と呼んだ時、耐え切れずに店を飛び出した。

 

 

フラッシュモブも花束もお金のかかった演出もいらなかった。

ただ、ボールを蹴って笑顔でいられる、ささやかな日常だけで十分だった。

 

 

歩道橋の上まで走って逃げた彼女が、代わり映えしない街の明かりを眺めていると

聡子・・・さん?

と、躊躇いがちな声が背中にかけられた。

 

振り向くと、学生服を着て、また背が伸びて、髪は短くなった真修が立っていた。

私の少年3巻

著者名:高野ひと深 引用元:私の少年3巻

 

 

感想

私の少年3巻でした。
面白度☆9 ドラマティック度☆10

仙台に修学旅行に来ていた学生の集団に、ふと目を留めた聡子。

その中の一人の女子に見覚えがあるようなないような気がしてからの後日、非日常から逃げ出した先で真修と再会。

ああ、いいですね。ただただ良かった。

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