がっこうぐらし!3巻ネタバレ感想
がっこうぐらしのネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
13話から18話を収録。
ショッピングモールに遠足に行った学園生活部。
そこで人が暮らしていた形跡を見つけると共に、一人の女子高生を発見。
何とか救出し、家で学び舎でもある学校へ帰還することができた。
3巻のネタバレ
部室で目を覚ました美紀が最初に見たのは、心配そうに覗きこむゆきの顔だった。
お互いに自己紹介をして、ゆきがめぐねえと呼んで誰もいないところに話しかけているうちに、授業だと言って出て行ってしまった。
もしかしてパンデミックは夢だったのかと思ったが、荒れた校内や外に蠢くゾンビを見て、ぬか喜びにもならなかった。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
授業が終わったゆきは、学園生活部は学校全体が舞台なのだと言って美紀をあちこち連れまわし始めた。
途中でまためぐねえに話しかけるゆき。美紀はそれを少し複雑な目で見るしかできなかった。
くるみとりーさんに前もって説明されていたが、3人みんなから大歓迎されてしまったので、取りあえず仮入部という形で入ることにした。
次の日。手持ち無沙汰な美紀はりーさんの事務仕事を手伝おうとした時、ゆきが運動会をしようと言い出した。
美紀が夜中に密かに泣いていたので、元気になってもらおうという粋な計らいだった。
他の二人にも押し切られる形で参加するが、シャベル付のくるみと徒競走で負けて熱くなっていた。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
その後の玉入れで勝つと思いのほか嬉しくて笑みが零れる。
しかしそれはそれとして、ゆきの自由な言動を放置している現状は良くないと、美紀は二人に詰め寄った。
二人にとっては、ゆきの無邪気な明るさでたくさん救われたのだが、まだ出会ったばかりの美紀には、傷を舐め合っているようにしか見えなかった。
それをオブラートに包まずに言ったせいで険悪な空気に包まれた。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
さらに美紀は一人で勝手に図書室に行き、それをりーさんに窘められるが、全く反省しようとはしなかった。
だが彼女が借りてきたのは多重人格についての書籍で、彼女なりにゆきについて理解しようとしていたのだった。
夜遅くまで読み更けっていたところに、目が冴えてしまった3人が顔を出した。
美紀はその場を逃げるようにトイレに立つと、深夜は複数で行動すべしとゆきが無理矢理ついて行った。それをくるみとりーさんは、心配と期待を込めて見守っていた。
美紀は前置きなく、いきなり確信に迫った。
めぐねえや他の生徒が見えるなんて嘘でしょう?本には嫌なものだけ見えなくてその矛盾に気付きもしない病気なんて、どこにも載っていなかったと迫った。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
それでも全く態度の変わらないゆきに痺れを切らして、美紀はゾンビが徘徊するバリケードの向こうに入ってしまう。
ゆきは傍にいるめぐねえに相談して、先輩って言ってくれる子だから自分から謝りに行くねと告げて、バリケードを乗り越えた。
美紀を追いかけて不用意に声をかけたゆきに、ゾンビが狙いを定めていく。
美紀も思わず声を荒げてしまい、さらに呼び寄せてしまう。
注意を引きつける用で御用達のサイリュームを遠くに投げ、すぐに安全地帯に舞い戻った。
ゆきはくるみとりーさんが自分の事で疲れたり頑張ってくれてる代わりに、自分は明るく元気でいようと思ってるんだと打ち明けた。
でも、病み上がりのみーくんには迷惑だったのかも知れないからゴメンね。と明るく謝った。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
その表情に、ただ嫌なことから逃げるためだけに現実逃避しているんじゃないんだと分かった美紀は、彼女の空想を受け入れることに決めた。
以前、めぐねえが生きていた頃にゆきが犬を拾ってきたことがあった。
しかし、その犬は既に噛まれた痕があり、めぐねえが飼い主が見つかるまでの間だけといって飼っていたが、すぐにゾンビ化して、彼女がどこかに離した。
しかし、犬は帰巣本能かただの記憶なのか、しばらくして学校に帰ってきたことがあった。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
美紀はその話を聞いて、もっとめぐねえのことを知ろうと思い、彼女が遺した記録ノートを読んでみようと戸棚を探した。
すると、職員用緊急避難マニュアルという冊子を見つけたのだった。
冒頭からパンデミックが起きた時についての行動指針が記載されていて、明らかにこの事態を見越した資料だった。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
だが、開封するには以下の条件の時のみだと表紙に記されてもいた。
校長およびその代理より指示があった場合。
A-1警報の発令時。
外部からの連絡が途絶し10日以上が経過した場合。
この条件を守って、めぐねえは言い出せずにいたに違いないと自分達を納得させるしかなかった。
それ以上に重要な情報があり、学校の見取り図の中に地下二階に緊急避難区域という場所があった。
現状を打破する何かがあるかも知れなかったので、まずくるみが偵察しにいくことに。
1階にある大きなシャッターの奥にある地下区画。
机に阻まれて途中で止まったシャッターを潜って入ると、一帯は僅かに水が浸されている。
暗い廊下の奥から、ぴちゃぴちゃと足音を立てて何かが近づいてくる。
サイリュームを投げて浮かび上がったものは、よく知っている姿だった。
しばらくして戻ってきたくるみは、息も絶え絶えに脂汗に塗れていて、肩口にくっきりと噛まれた痕があった。
著者名:千葉サドル 引用元:がっこうぐらし3巻
考察と感想
がっこうぐらし!3巻でした。
ゆきに現実を直視させようとする美紀に一番イラだったのがりーさんだったので、飄々として見える彼女が実は一番ストレスが溜まっているようですね。
そしてパンミック用対策マニュアルや避難区域があったということは、この学校がそれに少なからず関わりがあるということでしょう。
街が軒並み壊滅していたことから、教育機関、もしくは巡ヶ丘学園のみに知らされていた可能性が高いと思われます。必要最低限のライフラインを保てるように建設されていることも、それを示唆していますね。
美紀と和解した矢先に、ゾンビめぐねえが嵐を巻き起こしそうです。4巻は必読ですね。