たとえ灰になっても34話35話
ネタバレ感想

たとえ灰になっても34話と35話のネタバレと感想と画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

ルセットを殺され鬼を移された麗奈は怒りと悲しみに襲われた。

しかし、ルセットの死を無駄にしないためにも絶対生き残ると近い、復讐をかねて鬼を移す相手をフグドクに決めた。

 

34話

お礼だと聞かされたフグドクは息を荒げ、それは残念だと答えた。

 

敵討ちや復讐しに来た人間を返り討ちにするのに、至福の喜びを感じる異常者だったのだ。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

底が見えず、容赦なくルセットを殺した残酷さや今も見せる異常性を前にしても、麗奈にはまず、自分がだと思わせる必要があった。

 

 

もちろんフグドクもお礼を言いに来ただけとは思っていない。

 

麗奈はあくまで冷静に、協力して欲しいことがあると話し始めた。

 

 

手を繋ごうというわけじゃなく、繋ぐ気もない。一緒に姫蘭を嵌めるために協力して欲しいと打ち明けた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

フグドクがルセットを殺したタイミングから考えて、ルセットがチェンジをして鬼を入れ替えたのが麗奈のものなのは近くにいたフグドクも知っているはず。

 

そしてさっきの放送でルセットが鬼だったと放送されたから、姫蘭も子になったのが麗奈だと気づいたのは間違いない。

 

つまり、鬼と思われたまま制限時間を待つ麗奈の作戦は崩れた。

 

それを知っている姫蘭を野放しにはできないと言うのが、麗奈の言い分だった。

 

 

そこでフグドクが協力するメリットもちゃんと用意していた。

 

姫蘭を嵌めたい理由のもう一つに、相手がチェンジを使えるのを挙げた。

 

 

いざとなったら一発逆転のチェンジを使ってくるのは間違いなく、それをいつどこで誰に使うのかは姫蘭本人にしか分からない。

 

それはフグドクにとっても大きな危険に違いない。

 

だから麗奈は、そのチェンジを躱す方法を教える代わりに協力を持ちかけた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

しかしフグドクは、先にその方法を教えてもらわなければ協力するかどうかは決められないと言う。

 

その辺りの駆け引きは、姫蘭の計画と同じだった。

 

 

方法に興味を示したのなら、逆に信憑性を高めるために、話すだけ話して逃げられたら意味がないので、姫蘭の居場所を突き止めた段階でそれを教えると言い返した。

 

するとフグドクは、姫蘭を捜す話には乗ってきた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

 

憎しみを押し殺した麗奈の作戦は、ここまで順調だった。

 

本来の目的は姫蘭とフグドクをぶつけ、その隙にフグドクにでーんして鬼を移すことだった。

 

常識が通じそうにないフグドクに確実に鬼を移すには、相手の隙を突くのが確実だと考えたのだ。

 

 

しかし、これから捜しに行こうかという時、フグドクは手を差し伸べてきた。

 

チェンジ対策なら今ここで手を繋ぐのが確実だと言う。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

麗奈を信用してそんな提案をしたのかどうか分からないが、姫蘭を巻き込まなくてもでーんするチャンスが訪れた。

 

 

しかし麗奈は断った。

 

最初に言った通りに手を繋ぐつもりはないし、フグドクが鬼である可能性もあるからとごまかした。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

この提案はもちろんフグドクの駆け引きで、麗奈が本当に子かどうか試すためだった。

 

 

冷静さを保った麗奈の読み勝ちだったが、次の言葉には衝撃を受けざるを得なかった。

 

 

思った以上に考えている麗奈と違い、自己満足で死んだルセットはバカだったと。

 

 

ルセットの命がけの笑顔を思い出した麗奈は、一瞬、殺意が表情に出た。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

それでも、なんとか歯を食いしばって真顔に戻し、ルセットを少しでも持ち上げるために、そのバカさのおかげで子になれたのだと言い返した。

 

 

 

背中を向け先を歩くフグドクに憎しみの目を向けながら歩いていると、不意に立ち止まっておもむろに話しかけてきた。

 

 

何かしようとしているときに人が出す気配。

 

今まで多くの殺意を向けられてきたフグドクは、それを敏感に察知できるようになり、ルセットをバカにした直後の麗奈からそれを感じ取っていた。

 

そして突然振り向き、ナイトメアを発動してきた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

食らった麗奈はトラウマを呼び起こされ、また自分が麗奈ではないことを叫びだしてしまった。

 

 

麗奈は精一杯平静を保って演技していたつもりだが、そもそも誰に鬼が移されたかも分からない状況で他人に近づいてくる人間は、鬼かバカのどちらかしかないとフグドクは考えていた。

 

 

麗奈の考えは見透かされていた。

 

一枚上手のフグドクの嗜好のままに、憎しみを抱えた復讐者の麗奈を返り討ちにしようと酷薄そうな笑みを零した。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2017年23号

 

 

残り、約8分。