スポンサーリンク

たかが黄昏れ1話2話3話
ネタバレ感想

たかが黄昏れの漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

大ヒットゾンビ漫画を描き切った花沢健吾最新作。

セーラー服を着た女子高生3人組が、まるで映画のワンシーンのように闊歩している。

すぐ横を飛行機が飛んでいく。

彼女たちがいたのは、潮干狩りができそうな干潟だった。

 

 

1話

彼女たちは裸足だった。

 

勇ましく砂場を歩んでいく3人は、ショートカット、茶髪のお下げ眼鏡、黒髪のロングストレートと互いの個性に被っていない。

 

肩にシャベル、バケツ、試験管のような管何本か。

 

それらを持った彼女たちのすぐ横を、飛行機が飛びぬけていった。

 

 

左目の下に絆創膏を貼った黒髪ロングは砂地に何本も管を突き刺し、その時が来るのを待ち構えていた。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

ジーッと見ていると一本が僅かに動き、ロングは先端を軽く触って反応が返って来たのを確認すると、すぐに刺した周りの砂を掻き分けてアリ地獄のように掘り始める

 

小学生男子のようにはしたなく膝をつき、管からの感触を確かめながら慎重に引き上げていく。

 

そして根元の砂を一気に掬い上げようとした

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

地中がいきなり動いたせいで、相手はロングに攻撃を仕掛けた

 

いきなり挟まれた彼女は顔をしかめて痛がるが、そんなことで逃がすつもりはなかった。

 

 

砂の中に手を突っ込み、握り潰さないように逃げられない程度に握り、ついに捕獲に成功した。

 

それは威勢のいいエビだった。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

茶髪お下げは早々の捕獲成功に笑顔で祝福し、ショートカットはノルマ10匹を課して油断禁物だと注意する。

 

それにロングは何も言わず、軽くドヤ顔を見せた。

 

 

お下げがトイレをどこですればいいのか気にしながらも手を動かし、彼女たちは順調にエビを捕獲していった。

 

気づけば、一人10匹のノルマはおそらく達成できているほどバケツの中がエビでいっぱいになっていた。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

ただこれで今日は終わりではなく、続いてマテ貝採取に入った。

 

 

道具も変わり、数cm程度の穴の中に塩を振りかける作戦に移行。

 

ショートカットが塩を入れ込み、しばし待つ。

 

これでマテ貝が浸透圧の変化により出てくるらしく、ほどなくマテ貝がぴょこんと勃起するように飛び出してきた

 

 

その時ロングは、マテ貝が飛び出して来る様子を見てあることを連想してしまった

 

だから、お下げが取ろうとするのを咄嗟に止めた。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

マテ貝はすぐに穴の中に引っ込んだが、別の穴から飛び出してきた。

 

それをショートが取ろうとするのもロングが止めると、他の穴から次々と飛び出し始める。

 

 

ロングとショートはぴょこぴょこ飛び出してくるそれらを見つめ、ロングが何か言おうとすると今度はショートが止めた。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

ショートは経験上、ロングがろくなことを言わないと知っていて、それを言葉にされると自分たちもとばっちりを食うから反射的に止めたのだった。

 

それでもロングは伝えたくて仕方なく、お下げが鼻の下のへこみに収めていた筆を奪い、砂に書くと言い出した。

 

どうせすぐ消えるし別けて書くから大丈夫だと一人納得し、ショートが止めるのも聞かず書き始めた。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

筆先をぐっと押し込み、文字になる適度な力で砂を押しのけ、まず「」と書いた。

 

お下げが「田?」と零すとショートが言葉にしないようすぐに咎め、ロングは一文字だと分からないよう、それでいて何を書きたいのか分かるくらい離して、「」と書こうとした。

 

そこでようやく、お下げもロングが言わんとしていることが分かった。

 

それを表すのはこの時代において犯罪でありお下げは喚き散らすが、もうロングに止めるつもりはなかった。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

できたと言うと、二人もパッと地面に視線を落とした。

 

」と書かれているようにしか見えなかった。

 

 

ロングはどうして男を思い出して書くまでしてしまったのかと言えば、マテ貝を見ているうちに、最近胸が苦しくなることがよくあって物足りなさを感じるのだという。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

二人はまだそんな気持ちになったことはなく理解できなかったが、お下げはロングことひなたの言いたいことは分かる気がした。

 

しかし、そんなどうしようもない気持ちは押し止めるべきものだとも分かっていた。

 

 

それでもひなたは、大人に近づいて来た今だからこそ、この現実に納得できないでいた。

 

そんな議論を今ここでするのも危険で、ショートが文字を消そうと砂地を払ったその時、「力」の先っぽからマテ貝が飛び出した。

 

3人は反射的に手を出した

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

3人とも自信満々に取ったと宣言するが、いざ手を開いてみると誰の手も空っぽだった。

 

また3人とも感触はあったというが、お下げによれば欲望が高まりすぎたが故の幻肢みたいなものだろうと茶化し、すぐさま突っ込まれて朗らかな笑顔を見せ、潮が満ちて来た。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

 

ショートは結んだスカートを解きながら、今日はここまでと号令をかける。

 

 

ひなたは消え行く男を見ながら、夕暮れに染まり始めた辺り一帯を眺め、「たかだ黄昏れ」とは一体誰の詩だったか考え、続きが少し思い浮かんだ。

著者名:花沢健吾 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年16号

 

 

マテ貝は取れなかったが、バケツいっぱいの穴ジャコ。

 

3人は夕焼けに染まった浅い海を歩きながら家路を急いだ。

 

 

彼女たちは男の存在を知ってはいたが、生で見たことはなかった。

 

なぜなら、彼女たちが生まれた年に日本最後の男が死んだからだった