
悪食のマリア1巻ネタバレ感想
悪食のマリア1巻のネタバレと感想と画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
復讐教室の要龍最新作「悪食のマリア」
全寮制のミッション系学園は、選ばれたお嬢様だけが通うことを許された学校。
そこで学んでいるのは13人の学生と、教師とシスターが一人ずつ。
しかし、ある日を境にその均衡は崩れてしまう・・・
聖アヴリーン学園に住まう15人
本堂鷹臣
学園唯一の教師。常に穏やかな微笑を絶やさず、問題を起こす生徒にも声を荒げることなく優しく諭す包容力のある人物。しかし、神の教えを愚直に守ろうとする融通の利かない面がある。
時塔律
生徒たちの生活の世話を一手に引き受ける有能なシスター。
穂村蛍。
とある事情でこの学園に入ってきた少女。授業中に居眠りしてしまうことが多く、本堂に微笑みのまま注意されるのが密かに怖い。彼女が見るのは小さな頃に体験した悪夢が多く、それがこの学園に来る発端となった。
小野道みどり 一条千尋。
蛍と仲の良い二人で、一緒に行動することが多い。お嬢様らしくない蛍には遠慮なく接している。
著者名:要龍 引用元:悪食のマリア1巻
百瀬琴子。
如何にも育ちのいいお嬢様然とした少女で、蛍の不真面目な態度には苛立ちを募らせている。
吉良雛子。
琴子の影に隠れて彼女の意見に同調する腰巾着気質なところがあるが、オドオドしつつも口調はキツめの眼鏡女子。
鍋島にこ。
いつもヘッドホンを着けている少し不思議系少女。食べ物の好き嫌いが多め。
禅林寺桃花。
口調に少しおっさん臭さがあリ、性的なことが大好きでその辺りもおっさん臭い。
小五味君代。
食べることが大好きで明るい性格だが、それがいき過ぎてとてつもない形相を見せたことがある。
林雪麗。
影があり、お嬢様らしさのかけらもない棘々しさがある。
花咲ヶ谷芽実。
特筆するところのない平凡な少女で、13人の中では常識人的タイプか。
七星右乃 左乃。
二人一組を地でいく双子。髪の結わえ方で判別できると思われる。
祭真矢。
クールで常に冷静沈着。これから始まる恐ろしい事件にも冷静な目で見て核心に近づこうとしていく。
この15人に、これから信じられないような出来事が襲い掛かろうとしていた。
悪食のマリアとは?
授業中に居眠りをしていた蛍はあの時の悪夢を見て悲鳴をあげて目を覚まし、椅子から立ち上がった。
クスクスと同級生たちに笑われながら本堂に注意され、シスターの手伝いを命じられてしまう。
授業が終わって小野道や一条にからかわれていると、百瀬が一言物申そうとしてきたので、すぐに窓から飛び出して言いつけられたシスターの手伝いに逃げ出した。
炊事・洗濯・料理と生徒たちの生活の世話を一人でこなしているシスターは、清楚で可憐な見た目とは裏腹にとても力があり、蛍がダンボール箱一つ運ぶのがやっとの重さの物を、軽々と二箱持っていた。
ついでに配膳も手伝っていると、禅林寺が背後から胸をわし掴んできた。
蛍が手をつねり返して撃退しているうちに、続々と生徒たちが食堂に集まってきた。
特別扱いをされている祭だけがシスターの祈りの後に現れ、特に注意されることもなく黙ったまま席に着いた。
鍋島が嫌いなものを残しているのを百瀬が見咎めると、小五味がそれを食べてあげようと口を開けて待った。
鍋島はフォークで刺して百瀬の小言に構わず食べさせてあげようとしたが、途中でポロリと落としてしまった。隣の蛍がそれを拾ってあげようとすると、小五味はまるで獲物を横取りされそうになった獣のような恐ろしい形相を見せてきた。
しかし、自分で拾って食べるとすぐにいつもの幸せそうな表情に戻った。
蛍はここが訳ありの子供だけしかいない、聖アヴリーン学園なのだと改めて思い知った。
その日の夜、またあの時のことを夢に見た。
家の中にいた両親が露と消え、残されていたのは大量の血の痕だった。
警察には何があったのか、小さいながらもしっかり見ていた彼女は証言したのだが、それは到底大人たちが信じられるものではなかった。
翌朝は雨が降っていた。
誰もが何らかの事情のせいでこの学園にいるので、その事情はたとえ仲のいい小野道や一条にもおいそれとは話せなかったし、それは生徒の誰もがそうだった。
今日の朝は祭も最初からちゃんと席に着いていた。
珍しく蛍が早起きをしたからなのか、珍しく祭が遅刻せずに食堂に来たからなのか、この日が平穏の終わる日になった。
祭が一番乗りで食堂にいたことを話題にしていると、鍋島は昨日のお礼なのか、特に嫌いでもないものを小五味に差し出して食べさせてあげようとした。
小五味が喜んで食べようとし、それをまた同じように百瀬が咎めようとしたその時、何か激しい物音がしてから電気が消えて真っ暗になった。
おそらく雷が落ちて停電したのか、数人くらいがパニックになる中、誰かがブレーカーを確かめに出て行ったようだった。
蛍は隣の小野道にしがみつかれた直後、何かに背中にぶつかられた。
さらに何か折れる鈍い音を聞いてから、頬が濡れるような感触があった。
その後にも気持ち悪い音が続き、漂ってきた匂いが何のものなのか蛍には分かった。
程なく電気が復旧し、一気に部屋が明るくなった。
そして見えたのは、右半身がなくなった無残な姿で死んでいる小五味の姿だった。
感想
悪食のマリア1巻でした。
面白度☆7 リアル度☆5
ここまでは序章に過ぎないので、この後で蛍が過去に何を体験したのか、小五味殺しの犯人が誰なのか、核心に近づいていきます。
ミステリー要素が強いのかと思いましたが、どうやら得体の知れないモンスター系になりそうです。各人がこの学校に入ることになった理由が何なのかも、それが犯人探しや次の事件に関わってくるかも知れません。
リアルなミステリより、2巻はもっとホラーに近づくでしょう。