夏目アラタの結婚
ネタバレ感想特集
夏目アラタの結婚のエログロ画像、最新ネタバレ、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
作・乃木坂太郎。
幽麗塔で身震いするミステリーサスペンスを描き切った作者の満を持した最新作。
初っ端から、血生臭さ全開である。
単話でも配信中
巻数目次
1巻
夏目アラタは児童相談所の職員で、まだまだ子供っぽいヤンキーっぷりが抜けない熱い男。
そんな彼は突然、世間を震撼させた猟奇殺人犯と面会することになった。
品川ピエロ。
数人を殺害した、醜く太った女。
殺された男の遺族が彼女と手紙をやり取りをする際、アラタは名前を勝手に使われてしまったのだった。
乗りかかった船にあえて乗ったアラタが実際に面会した品川真珠という女は、ニュースとは全く違い、ガリガリくらいにやせ細ったあどけない美少女だった…
2巻
品川真珠に無実の可能性が浮かび上がった。
ストーカー被害に遭っていたと語る真珠はアラタとの結婚を熱望し、時には道化、時には怯え、どこか被害者たちと似ている彼の心中に入り込んでいく。
それだけではなく、アラタの同僚の桃ちゃんにも言葉巧みに近づき、彼の好みの女になろうとしていく。
恵まれぬ幼少期を過ごし、得も言われぬ魅力で男を惑わす真珠の真意は一体…
3巻
真珠に接していくにつれ、彼女へ好印象を抱いていく桃ちゃん。
それは人心掌握術か、本当に無実だからなのか。
真珠と過ごす24時間についてアイデアを聞いて回っていたアラタは、遺族の周防との食事中にも相談していると、偶然隣の席に居合わせた刑務官から、生まれたままの姿を絵に描き合うのはどうだろうと言われ、凄くいい過ごし方に思えた。
一方真珠は、差し入れされた二つのブラから、アラタに関わるもう一人の若い女の存在を突き止め、弁護士越しに接触しようとしていた…
4巻
真珠が預けられた養護施設を訪れたアラタは、そこでも不遇の人生を送っていたことを知った。
子供の頃から暴力と威圧で気に入らない奴を退けてきたアラタは、この歳になって真珠やイジメられていた同級生を思い、戦えない人間もいることを理解した。
真犯人の存在を疑い、桃ちゃんを頼って真珠から新情報を聞き出そうとする宮前。
真珠は父親を庇っているのか、母を愛していたのか、裁判での表情と挙動は恐ろしいまでの演技なのか…
女子高生の制服風コーディネートでチラリズムさえ駆使し、法廷の空気を掴んだ女は、死刑でいいと望むが果たして…
5巻
真珠は父親も殺して罪を被せようとしているのか?
新証言を次から次に明かすのだから、そろそろ首の在処を吐いても良さそうなものだが、そもそも証言が真実かどうかは彼女のみぞ知るところ。
若くして死んだアラタの父親は、とても妻を愛していた。
遠い目で記憶の中の若いままの父を語るアラタの言葉の中に、止まった時間を動かすという臭い口説き文句が散りばめられたのだが、それが真珠の琴線に触れた。
アラタを待っていた誰かだと認定した真珠は、片足をとんでもないところに遺棄したことを吐いたのだが…
6巻
真珠の父親は三島省吾ではない。
果たしてそれが事実だとして、真珠の無罪に有利に働くのか、そして品川環はイメージ通りに八重歯がキュートに思える清楚ビッチなのか。
二人の仲睦まじい写真を見て激昂した真珠だが、果たして血の繋がらない三島を嫌悪したのか、それとも…
そして父を殺したとされる女の裁判に訪れた卓斗少年は、その目に映る華奢で可憐なお姉さんを憎めたのか。
更に、真珠に利用されていたとしても、全ての真実を明るみにしようとするアラタは、環の実家にまで足を運び、とんでもないものを発見し…
7巻
真珠に示唆された石川県で土を掘り返し、スーツケースの中から予想だにしないとんでもないものを見つけたアラタは、激しい後悔の念に苛まれ、自身の無力さを呪った。
結果、アラタは真珠に対する視点を変えざるを得なくなった。
真珠は偽っていた。
真珠は偽らさせられていた。
ひたすらに不遇な人生を送らされ、理解してくれない男たちを無残に切り刻んだ可憐な品川ピエロはただ、死にたかったのだ…
8巻
品川真珠の本名を誰も知らず、しかし夏目真珠の名を名乗れれば幸せを噛み締める女は果たして未成年なのか、そもそも何歳なのか。
法の空白を突いて蛇のように潜り込み、法的拘束力から抜け出すことに成功した真珠は、ぴっちりライダースーツの下は下着一枚だから、躊躇なくちっぱいを露わにして公務執行妨害を盾に取り囲む奴らを突破。
束の間の逃避行。
目的は死か道連れか殺人か、それとも生きる糧か果たして…
9巻
法律の隙間を突いた逃避行は一先ず大成功で、死刑囚の物品コレクターという心強い仲間に匿われ、他人の家で夫婦の営みとして、子作り未満の触れ合いを行うアラタと真珠。
世間は死刑囚逃走のニュースで持ち切り、警察の評判は下がるばかり。
束の間の自由を楽しんだらすんなり捕まる予定だったアラタに対し、真珠は血の繋がった本当の父親捜しに熱を入れ、それはまさかの身近にいた人物に焦点が絞られていく。
とてつもない知恵が働き頭の回転が速い真珠はやはり、殺人鬼で死刑に値するのか…
10巻
宮前が真珠の父親かも知れない。
環が自分をこっそり見に来ていたことを知った宮前はやるせない涙を流し、真珠探しに最後まで付き合うことを決めた。
果たして一人になった不遇の殺人鬼はどこに行ったのか。
逃げた真珠は、自分が殺した男の妹、周防沙菜に会い、彼と何があったのか白状しようとしていた…
11巻
共に逝く愛と罪の逃避行。
最期に母親と会って嫁を紹介したアラタはさっさとお暇したかったが、母としては殺人犯と何かをしようっていう息子を放置できず、他の女に息子を取られた独占欲を芽生えさせる。
義母の結婚指輪に執着する真珠。
母に赤ん坊の頃を思い出させる笑顔を見せたアラタ。
死に魅せられ愛を欲した奇妙な夫婦は、カーチェイスの末に激しく散った…
12巻最終回
車が大破する事故でも一命を取り留めたアラタと真珠。
回復した真珠が語った真実は、一体誰が悪かったのかモヤモヤとするものだった。
どんな理由でも命を奪うのは何よりも罪深い、そう理解できるのは誰かの親でいる者だけか。
確かに人を殺したピエロ化粧の少女と、児相のお世話になる不遇の子供たちのような弱さを自覚したおっさんの結婚サスペンス、ここに完結。
感想
夏目アラタの結婚のネタバレとおすすめサイト特集でした。
ゴールが真珠の刑執行なのか、本当に冤罪で証明されるのか、とにかく心理戦の結末が楽しみです。
真珠の表情で画力の高さも楽しめますね。