進撃の巨人83話ネタバレ感想
アルミンは命をかけ、ベルトルトを出し抜いた。そのおかげでエレンは彼をうなじから
引きずり出すことに成功する。
エルヴィンは新兵を道連れに、先頭を切って獣の巨人に特攻を敢行。その隙に、リヴァイが
後一歩のところまで獣の巨人を追い詰めた。
人類の勝利に近付く働きをした両者。彼らはこのまま死に行く運命にあるのだろうか。
第83話 大鉈
エレンはアルミンと初めて会った時から、逆境から逃げない強さがある奴だと思っていた。
それは、人類の存亡をかけた戦いの中でも変わることはなかった。
多くの犠牲を払い、ベルトルトを拘束したのも束の間、リヴァイの奇襲から辛くも脱出した
ジークが四足歩行型巨人に乗ってやって来た。このままむざむざとやられるわけにはいかない。ベルトルトを人質に、なんとか活路を見出そうとする。
すると、獣の巨人を操っていたその男は、グリシャの名を出しエレンを懐柔し出す。男の
言葉が真実か否か判断できないが、エレンは相手の言葉に動揺させられてしまう。
そこに巨人の群れをなぎ倒してきたリヴァイが追いついてくる。巨人の血のシャワーを浴び、
身体中から血が蒸発する蒸気を纏っている姿は、まるで化け物のようだ。常人なら一体の
巨人に勝てるかどうかのレベルなのに、人類最強では収まらないほどの強さである。
ジークはリヴァイの姿を見るや、分が悪いと判断しエレンの懐柔を諦める。リヴァイが
ジークを追いかけようとエレンのガスと刃を渡せと命令する。
その時、死んだと思われていたアルミンが息を吹き返した。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人21巻
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ライナーの四肢を切断し拘束したハンジたち。ライナーはぎりぎりまであるものを隠そうとしていた。ユミルの手紙だと言い、クリスタに届けて欲しいと言ってくる。
ハンジはライナーを尋問したかったが、今は悠長なことをしていられるほど余裕がないことも
重々承知していた。ここでライナーを殺しておかなければ、また後々脅威となる可能性がある。可能性はここで絶っておかなければならない。
ライナーの首を落とそうとした時、ジャンがそれを止めた。鎧の巨人の力を奪わなくて
いいのかと提案してくる。
奪還作戦出発の直前、参加者は全員注射の効能とどのような場面で使うべきかの説明を
受けていた。
それでもハンジは、相手がまた何か可能性を秘めているかも知れないと、その案を却下
する。瀕死の重傷者も幸いここにはいないし、注射を使う条件は満たしていないと判断した。それを聞いたジャンは、ハンジさんなら分からないことを分からないままにしないはずだと
指摘する。
ハンジはミカサにエレンたちの様子を見に行かせ、ここでライナーから能力を奪うか否かは
向こうの状況を見て決めようと思い直す。
アルミンが息を吹き返したのを見て、エレンはリヴァイに注射を催促する。緊急事態だと
言うのにどこかもたもたしているリヴァイに、エレンは声を荒げる。ミカサはハンジに
言われたとおり信煙弾を撃ち、不測の事態であることを伝える。
信煙弾とは逆の方向から四足歩行巨人が突進してきた。接近に気付くのが遅れたハンジ。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人21巻
しかし間一髪、ジャンが立体起動で助けて九死に一生を得る。
だが、殺されずに済んだものの、ライナーを奪取され逃走を許してしまう。
その頃、特攻から生き残った新兵の一人が瀕死のエルヴィンを担いでやって来た。団長を
生かし、反撃の目を育てようと思っていたのだ。
エルヴィンが生きているのを知り、エレンに渡そうとしていた注射を持った手を引いた
リヴァイ。この注射はエルヴィンに打つと、二人にとって最も非情な宣告をする。
エレンはリヴァイに息がかからんばかりに近付き、アルミンに打つと言ったと責める。
しかし、折れないリヴァイ。
ミカサは剣を抜く。
果たして、リヴァイはこのままアルミンを見捨ててしまうのだろうか。
感想
進撃の巨人83話でした。
次々と非情な選択を迫られますね。エルヴィンの戦友であり、彼の夢を聞かされたリヴァイは
友としてもエルヴィンに生きて欲しいのでしょうね。だから、注射を出すのにも踏ん切りが
つかずもたもたした。
でも、エレン、ミカサ、アルミンの友情と彼らの夢も偶然聞いて知ってしまったのもあり、
どちらを生かすかまだ心が揺れているでしょう。
ライナー悪運強すぎて、最早主人公レベル。
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