狩ろうとすれば狩られることもある。

 

クマなんかは足音を殺して知らないうちに接近されていることもあるし、傷を負わされた復讐に猟師ではなく家族を襲うこともあるという。

狡猾で執念深いクマの話にもみじは恐怖するが、それでも人間に犯されるよりクマに殺される方がマシだと零した。

 

 

もみじの夫はとてつもなく嫉妬深い束縛男だった。

どこにも自由はなく、愛情と思っていたのは夫の自尊心でしかなかった。

 

そして彼女の母親でさえも娘の味方になってくれず、風俗店の場所を親にも夫にも知られた彼女は一人でも生きていくため、客だった猟師の家に転がり込んだ。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年6号

 

 

しかし、銃を所持するだけでいくつもの条件と身辺調査があるのを初めて知り、それを乗り越えて平然と銃を所持して猟師をしている親子の凄さに気づき、二人が光り輝いて見えた。

 

それはそれとして、自分が褒められた状態にいないのに焦り、銃所持の許可なんて出そうにないと思えた。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年6号

 

ただ、猟師は40代でも若手と言われる世界だと聞かされ、一抹の光が見える。

 

 

 

賢は母親が出て行った時のことと理由をベッドの上で思い出していた。

その夜、もみじが部屋のドアをノックし、医者嫌いの父がちゃんと薬を飲んだと教えてくれた。

 

もみじは自分を立派な狩りガールにするために長生きを決意したんだと茶化すが、理由が何であれ父に生きる希望を与えてくれたことに彼は感謝の言葉を返した。

すると彼女は微笑み、いきなりキスをした。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年6号

 

 

誘われるまま抱きしめ、胸に顔を埋める。

 

そして以前、住宅街に現れた山の神と呼ばれる胸が黒い子連れのツキノワグマを殺したこと、遺児となった二頭のコグマを育てたことを打ち明けた。

 

鬼になり、情けを殺して山の神を殺した賢。

祟りがあるかもしれないと恐れていたが、そんなものはただの迷信で今まで何もなかった。

そう話しているうちに、もみじは毛皮のような黒い服を捲って白い肌を露わにしていた

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年6号

 

 

仕事以外で夫以外の男としたことがないというデリヘルをしていた女。

 

嘘か本当かはどうでもよく、はちきれそうな双丘に吸い付き、包み込んでくる中を何度もかき混ぜるように突き入れた。

彼女は抱かれながら、夫と両親から逃げないと誓い、自分の中にも鬼を宿すと言った。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年6号

 

 

事が終わって仲睦まじく布団に包まっていたが、彼は彼女の素の顔を見て、やはり恐ろしい山の神かも知れないと思い直した。

 

 

感想

又鬼妻でした。

金魚妻シリーズ最新作の又鬼妻ですが、毎回違うシチュエーションをよく思いつくものだと感心します。官能系短編小説のアイデアとか出せそうですね。

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