ともかく叫竜の大群が到達するまでにキッシングを終わらせるのは間に合わず、都市の前に防衛線を張る必要があった。

 

 

前線は実戦経験で連携攻撃が問題なく発揮できる26部隊が担い、13部隊は後方支援が任された。

 

 

ナンバー090は物腰柔らかく接してくれはしたが、特にコドモのゾロメやミクは言葉尻一つとってイライラを募らせていた。

 

ココロはストレリチアがいないこともあって不安になるが、フトシがいいところを見せようとして励ます。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

イチゴはヒロがいないことで逆にいつもより気合を入れていた。

 

相変わらず思いやりを見せようとしないミツルはイクノの不安を煽るように、失敗してくれるなとプレッシャーをかける。

 

ただイクノは相手にせず、イチゴの励ましの言葉を思い出して接続を成功させた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

 

4機とも無事に接続に成功し準備が整った。

 

しかし、ナナたちもストレリチアがいないのは大きな痛手だと理解していた。

 

その時、アルファが司令室に入ってきてストレリチアがいなくても心配ないという。

 

今回、彼も愛機のフランクスを持ってきていたからだった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

17話

26部隊との共同戦線が開始された。

フランクスに搭乗してそれぞれの配置に着く前、26部隊はイチゴたち13部隊のフランクスを見て噂に聞くその形状に驚いた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

イチゴたちは当たり前に思っていたが、各機違うフランクスに乗るのは特殊な例だったのだ。

 

 

逆にイチゴたちも驚いた。

 

26部隊のフランクスは誰がどれに乗っているか傍目には分からない全く同じ量産型で、おもしろみがなかった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

しかし、こと戦闘においてはメリットが多いようだ。

 

形も武装も同じなら連携が取り易く、誰が何をできるのか瞬時に判断に困ることが無い。

 

そんな初々しい会話をしていると、ハチから新しい叫竜の情報が入って来た。

 

いつものコンラッド級の群れの中に、データにない圧倒的に巨大な質量を確認。

これを定義に基づいて叫竜に認定、ベータと呼称することにした。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

コドモたちも目視で確認。

 

確かに圧倒的巨大な個体で、その周りにもコンラッド級が数え切れないほどいるのも分かり、さすがに不安が増した。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

あのベータがどう動くのか分からない以上、まずコンラッド級を優先的に片付けることに決まり、現場指揮は26部隊の090に任された。