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彼はまず妹の検査の様子を見にいき、医師から説明を受けた。

 

そうして少し落ち着いた時間が流れると、一度は殺され、今日は無理矢理遠ざけた幼馴染みの弥生をか好きになっていたんだと気づいた。

 

 

そして夜、妙な胸騒ぎがして東京に行く前に家に寄った。

 

すると、弥生の姿はないのに、朝に言っていた通りに夕飯が用意されていた

 

嫌な予感は消えず、ある一室に入ると血溜りができていて、ハンガーにかけられた服の奥に、無残に切り刻まれて殺されている弥生が隠されいた

虐殺ハッピーエンド

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻

 

 

 

すぐに東京に向かい、例の公衆トイレの多目的室に行くと、片桐が既に獲物を拘束した状態で待ち侘びていた。

 

日付が変わるまでもう時間がなかったが、彼はあられもない格好の片桐に抱きつき、腕に力を込めた

 

最初は頬を染めて喜んだ片桐も様子のおかしさに気づいたが、彼はそのまま獲物に止めを刺さずにループするのを見届けた。

 

そして、弥生をまた殺したことを指摘した。

虐殺ハッピーエンド

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻

 

 

彼の信用を失い、見捨てられると思った片桐は態度を翻し、すぐに手をついて謝り始めた。

 

もう一人になりたくなくて彼と一緒にいたい一心で、人気者で美人で優しい弥生に勝てるとは思えず、魔が差したという。

 

せめて自分を殺して明日への糧にして欲しいと言われると、彼もそれ以上心を鬼にすることはできなかった。

 

 

 

地元に戻り、もう弥生に手を出さないよう強くいって別れ、彼は病院へ向かう。

 

その時、また刑事二人にしつこく絡まれ、九十九に妹の名を出されて煽られ、怒りに我を忘れそうになってしまう。

 

まず主治医に説明を聞き、経過良好だと知って僅かに気が軽くなったが、病室に行くとまた約束を破って片桐が先に来ていた

 

しかし、さすがに多くの目がある病院でどうこうするつもりはなさそうで、純粋に好きな人の妹を見舞いたかっただけのようだった。

虐殺ハッピーエンド

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻

 

 

彼女を先に病院から抜け出させ、犯行に使った雑木林を落ち合う場所に決めた。

 

なぜか彼が先に着いて遅れて彼女がやって来た直後、病院から電話がかかってきた。

 

それは、妹の生命維持装置のプラグが事故か故意か外されていて、大事になりかけたという緊急連絡だった。

犯人はもちろん、片桐しか考えられなかった。

虐殺ハッピーエンド

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻

 

 

彼は片桐を押し倒して首に手をかけ、なぜまた裏切って大切な人を殺そうとしたのか問い詰めた。

すると片桐は裏切ってなんかいなくて、彼を苦しみから解放するためにやっただけだという。

 

この地獄のようなループは、詩織がいなくなれば終わるかも知れない

詩織のことを思って神に願ったのなら、その対象が死ねばループが終わる。よしんば終わらなかったとしても、詩織の容態を気にして無茶な殺しをしなくて済むようになる。

 

片桐は本気で妹を殺すのが彼の最善になると信じ、促した

虐殺ハッピーエンド

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻

 

 

彼の心は揺れた。

否定し切れなかった。

人殺しに生かされても、妹は喜ばない。

 

だが、妹を殺してハッピーエンドを迎えるより、何倍も他人を殺してエンドを迎える方を選択した。

その一人に惑わしてくる片桐を選び、顔がなくなるまで石を叩きつけて明日への糧にした。

 

 

帰ると、弥生が豪勢な夕飯を作って待ってくれていた。

しかし、今は幸せの感情は生きていく上で一番の邪魔だった

虐殺ハッピーエンド

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻

 

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