10話

エンジョイ・ジ・エンド

 

ETEの勢いは止まるところを知らず、本当に小中学生ユーザーが投票しているかなど分かるわけもなく、次から次にふざけたお題が1位になり、全て現実に起こっていた。

 

 

銀行から不特定10万人に不正送金。

アメリカでの連日の銃乱射事件。

大量のUFO目撃情報。

 

マスコミは否が応でも、ETEを取り上げざるを得なくなっていて、それが余計にサイトの存在を世間に広めることになっていた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年10号

 

 

年老いたコメンテーターは自分の常識外のことは認めず怒りだけ露にし、建設的な議論をしようともしなかった。

 

 

 

零はいつものファミレスでちょこちょこパピコことちほと会っていた。

 

毎日、ETEに関連した現象が起きていて彼はちほを心配するが、愛犬のもちがいるから大丈夫だと彼女は気丈な一面を見せた。

 

そうして世間話をしながら食事をしている間にも、また新たなお題が1位になっていた。

 

内容は、あるタレントが突然死するだった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年10号

 

 

そのタレントはかつて、殺人犯として根も葉もない噂を流されて話題になり、本人は誤解だと訴えたが、それもおもしろおかしく騒がれた人だった。

 

もはや個人を指定して死を願うほど狂ったお題を出す誰かがいて、それに投票する不特定多数の人間がいる異常事態だった。

 

 

関連は不透明ながら今までの全てが現実に起こっているにも関わらず、人の死に投票する匿名の人間たち。

 

そして、そのタレントは実際に死んだようで、WEBニュースのトップになっていた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年10号

 

 

 

零はマンションの前までちほを送ったので、お茶に誘われ、嬉しさを隠しながらお邪魔した。

 

 

テレビをつければタレントが死んだニュースが流れていた。

 

そして零は勇気を出し、ちほの腕の機械とETEが関係あるかも知れないと考えていることを話した後、ちほがもうそこまで竜二のことを引きずっていないと訊き出した。

 

その勢いで、告白したのだった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年10号

 

 

ちほは表情を全く変えないまま、考えておくとだけ答えたが、可能性があるだけでも零は嬉しかった。

 

 

零は夢見心地で家に帰った後、ちほに言った手前、改めて例のディスクを観直そうとしたが、まずパピコのAVを鑑賞することにしたのだった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年10号

 

 

感想

ギガント8話から10話でした。

巨大化すればそれだけ筋肉も増えて力も増すみたいですね。

竜二はクズみたいな彼氏でしたが、寝取られ勘違いで逃避は悲しいです。

またスケールのでかいSF感が強くなってきました。

巨大化できる機会が地球を救う鍵になるとか、そんな感じでしょうか。

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