すると思ったとおりに、ゼロツーは一人で勇ましく戦おうとしていた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

ただあまりに苦しそうで、強烈な一撃を食らうたび激しく喘ぎ悶え、ダメージに応じて夥しい血を吐いていた。

 

ヒロはβを倒し損ねているのだと気づいたが、そこまでボロボロになっても戦おうとしているゼロツーが解せなかった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

叫竜を化け物と呼び、憎しみを湛えて歯を食いしばるゼロツー。

 

叫竜を倒すことに命をかけているのは自分と同じだが、ゼロツーには死んで欲しくなかった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

そうまでして戦う理由を訊きたかったが、今は目を開けるだけで精一杯だった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

ビーストモードになり、獣のように猛り狂っているストレリチアを見てアルファはほくそ笑んでいた。

 

 

25話

都市の壁に何度も叩きつけられ、ストレリチアに衝撃が走るたび、ゼロツーは血反吐を吐いて苦悶の表情を晒した

 

それを何もできずに見ていたヒロは、パートナーを失うたびに彼女が感じていたであろう痛みを知り、自分と同じように一人で飛べなくても、一人でどうにかしようと血を吐いていた事実に共感を覚えた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

角を見せてくれながら、何でもないことのようにずっと一人だったと打ち明けたゼロツー。

 

それが何でもないことじゃなかったと分かったヒロは、獣のように猛り狂って敵に向かって行こうとするゼロツーを宥めるように後ろから抱きしめた

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

 

フッと冷静さを取り戻したゼロツーは、ダーリン?と呼ぶ。

 

ヒロはようやくゼロツーの本音を理解することができていた。

 

 

自分に乗って欲しいと思っていたゼロツー。

 

それなのにヒロは、ずっとストレリチアに乗せて欲しいとしか言わなかった。

 

相手が望むことを言葉にする大切さに気づいたヒロは、改めて君に乗りたいと頼んだ。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

その言葉がゼロツーの中に沁み渡っていくと、ヒロにできた腫瘍からの侵食がすっかり治まっていった

 

そして、名実共にゼロツーのパートナーになることを宣言した。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+