
当て屋の椿
ネタバレ感想特集
当て屋の椿のネタバレ最新話エログロ画像、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
作・川下寛次。
鳳仙は艶めかしい女体を目の前にしても勃起できない、しがない絵師。
客と女がまぐわっているところも春画に描き、イチモツがフニャフニャなのをからかわれ、糊口をしのぐ毎日。
そんなある日、絵に描いた女が惨たらしく惨殺されるという事件が起きた。
それがきっかけで、探し物のプロ、当て屋の椿と出会うのだった…
巻数目次
1巻
人がひしめく江戸。
鳳仙は同じ長屋に当て屋の看板を出す椿と最悪の出会いを果たし、今回の殺人事件で感じた違和感を話した。
耳を切り取られていた不可解な猟奇殺人。
椿は瞬時に興味を抱き、吉原で遊女をしている親友の篝も巻き込み、あっという間に下手人を見つけ出すのだった…
2巻
江戸において心中は大罪だった。
篝を抱きながら絞殺さん勢いで首に手をかけたのが、かしら人形師の八葉だった。
福寿という女に恋い慕われ、激しく抱きながらも八葉は、父であり師匠でもある松葉に認めてもらえず鬱憤を溜め込んでいた。
そんな折、椿と鳳仙のもとに、醤油屋の手代と遊女の心中死の情報が舞い込んだのだった…
3巻
尼寺に潜り込んだ椿。
男とまぐわっていないのに子を身籠ったという奇跡の真相とは…
その後、富籤七不思議に関わることになった椿と鳳仙。
血生臭い事件に発展しそうになる前に、鳳仙たちは長屋仲間の少女・菖蒲を連れて墓場に現れる巨大蜘蛛を目撃したのだが、それは獣じみた男女の青姦で…
4巻
絵師としての鳳仙の腕を見込んで訪ねてきたのは、深山という上品さの中に色気を湛えた女だった。
蚕を飼って上質の絹を作り、村を潤している深山の家で長年働いているのは、姉と弟の姉弟と深山の親世代からいる老体。
蚕を気持ち悪く蠢く虫けらと感じるのか、富をもたらすありがたい産業と思うのかで、その死に様が大きく変わっていく。
美女の口に花を植え、美しいまま死に追いやったのは果たして誰なのか…
5巻
春画師として名が売れ始めた鳳仙の絵を版元に持ち帰ろうと躍起になる、立派な乳房を持ちながら男勝りな瑠璃虎と、なよっちいオカマの雛菊。
鳳仙の絵を争い持ち帰ろうとする二人と、篝の託宣が合わさる時、一体どんな結末を迎えるのか…
そして、椿のもとに人探しの依頼を持ち込んだのは、屈託ない笑顔を見せる山育ちの少年、茜。
茜が依頼に来た途端、椿は臥せったように布団に巣篭ってしまい、夜に何かを見た菖蒲も急に怯えて布団に包まってしまう。
椿に変わって茜の人探しを手伝いに山に踏み入った鳳仙は、目を覆いたくなる光景を目にする…
6巻
神が住まう山に住み着いた、たたらの一家。
一家を疎ましく思っていた山中の村人たちは、天女かと思えるほどの人妻に欲望を滾らせ、人の道を踏み外した。
そして、信仰を失った神が鉄槌を下す…
巷では、死者が蘇って戻ってきたと大騒ぎになり始める。
椿に舞い込む死者探しという不可思議な依頼と並行し、鳳仙は自身が深山に描いてやった猫の絵が戻って来てからというもの、明らかに元気をなくしていた。
小姓を殺す死者、薄衣の女の正体とは。
7巻
古着屋の遺体に触れた小姓が次々に突然死した謎の事件に、ついに結末が訪れる。
人並に可愛がられた姉、不貞でできた妹は母に憎まれ疎まれ。
やがて奉公に出された姉妹だったが、妹の不憫に思った姉は入れ替えを行い、自分が厳しい境遇に自ら身を置いて妹を助けようとするが、比較的マシな別の仕事を与えられた妹も徐々に壊れていく…
その後、椿が海が好きだと今更ながらに知った鳳仙は、新たな長屋仲間と連れ立って海産物を調達しに出かけた先で奇妙な噂と海ババアに出会い…
8巻
海ババアの正体、欲をかき過ぎて誰も救われぬ金玉ポロリ。
果たして醜男が見つけた宝とは、一体何だったのか…
喉に手を突っ込み、立て続けに自害した遊女と商人。
時を同じくして、菖蒲は花売りの少女と仲良くなり、ある場所に入り浸るようになっていくうち、不気味な言葉をよく使うようになる。
愛の名の下に公開性交するのは、生まれながらに足が萎えた男の甘言に浸った者たちだった。
9巻
菖蒲を助けに行ったはいいが、手篭にされそうになっていたイノに好意を告げられ、なんだかいい雰囲気になる鳳仙が微笑ましい。
しかし、篝に向けられた殺意を止められず、真の託宣者が惨たらしく殺されてしまう。
それでも、誇りで涙を流さない椿は復讐のため、かつてなく頭を働かせ始めるが…
10巻
下手人に相応しい罰を与えても、篝の最期を自分で探すしかなくなった椿。
それでも、悲しみの涙を流せたことで心にひと段落をつけることができた。
一方鳳仙は、幼馴染みの共に画塾に通っていた糸葱と再会し、大きな仕事を手伝うことになるが、糸葱を助けるために久しぶりに刀を握ってしまい…
11巻
秋海の実弟、柾が何者かに惨殺されてしまう。
現場に居合わせた鳳仙は下手人にされかけるが、椿の介入と背中に傷を負っていたことから被害者として何とか疑いから逸れた。
糸葱に夜這いされて欲望に訴えかけられる鳳仙だが、女体を嫌悪する彼はそれでも彼女を抱きしめ、信用されていないことを憂う。
そして明かされる、武家だった頃の鳳仙の壮絶な過去…
12巻
なぜ鵺に見えたのか、底に眠る狂気が現れたのか、子供にして人に涙させるほどの絵の才能が他者を恐怖させたのか。
矢が乱れ飛び、雷が落ち、渦中の一家は誰一人救われない結末は、疲弊だけを産む。
竜胆と日輪が消えたことに焦り、心配を募らせる鳳仙だが、椿は新たな事件の匂いを嗅ぎつけ、何も心配いらぬと撥ねつけ、破れた着物の代わりに色々はみ出しまくっている服を纏い、彼の自尊心を傷つけていく。
そしてついに、椿の出自が明るみになり始める…
13巻
流刑島。
流された遊女がどこの誰とも分からない男に孕まされ、堕胎できずに生まれ落ちたのが名前も付けられずにいた椿だった。
乳の張りを抑えるためだけにギリギリのガリガリで生かされた鬼子は、やがていつの時代もどこにでもある女の嫉妬により、どうしようもないクズ親さえ失ってしまう。
しかし、血の繋がりはなくとも外れ者が寄り添う家で、人の温もりを感じられるようになった。
その矢先、新たに派遣された手代が人狩りを始めて、島は血塗られていく…
14巻
チシャは一体何者なのか?
セリは今生きているのか死んでいるのか?
流れるように馬喰編に進み、鳳仙と椿を誘い込んだのは下乳がすぐにはみ出してしまう馬喰の敦盛という女。
現当主が腸を抜かれて惨殺された亡骸から分かったのは、恐ろしい梅毒の痕。
果たして下手人にされてしまった椿は、次の長争いが起こる馬喰の里から脱出できるのか…
15巻
なぜこうも幼女が恐ろしく見えるのか。
心優しく、柔らかな優男に惚れてしまった女はただ欲望の捌け口にされ、男に勘違いさせて里に災厄を運び込む原因を作ってしまう。
梅毒が馬喰とまぐわえば治るなどという噂話が信じ込まれたのも、為すすべなくじわじわ蝕まれる恐怖ゆえ…
16巻
吉原ではなく岡場所に来た鳳仙が見たのは、体中を縄で縛り、無理やり尺八させられようが決して男に魔羅を突っ込ませない不思議な女だった。
それから鳳仙が長屋に帰ってみると、木戸にはなぜか神社のように注連縄が括りつけられていた。
それは椿の仕業で、どうも次郎という名の男が次郎という名の男を次々殺す偶然にしては出来過ぎな事件が起きていて、その中の被害者に岡っ引きがいるらしく、役人がうろちょろしていることから椿は厄除け犬払いのつもりで長屋を注連縄ばかりにしていたよう。
そして椿を手玉にとる羅宇屋の男が現れる中、新たな次郎殺しが起き、菖蒲が何者かに襲われ、侘助が足繁く岡場所に通い始め…
17巻
侘助と菖蒲の兄妹に深く関わっていた彫師の棉という男。
全身に火傷を負って包帯塗れの罪人に墨を入れて以来、彼は異常性を増していく。
浮気に耽る妻の身体中に、楓の葉に見える刺青を散りばめ、それを幼い娘にも強いるが、もし醜い土座衛門で最期を迎えようものなら、楓の葉は大きな手形に早変わり。
そして、何年かぶりに侘助は楓と再会できたと思ったが、同じく体中に彫り物を入れているが相手は人違いで…
感想
当て屋の椿のネタバレとおすすめサイト特集でした。
エロとグロがちょうどいい塩梅にあり、江戸時代らしいサスペンスミステリー、魅力的な主人公と脇を固める主要人物。
絵も上手く、ストーリー・雰囲気・各シーンを楽しめると思います。