「喰姫クヒメ」無料ネタバレ感想2巻。化物になった娘と復讐に燃える母

喰姫2巻
ネタバレ感想

喰姫のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

人型の昆虫のような化け物の巣窟に足を踏み入れてしまった大学生グループ。

仲間の一人を殺され、一人は片腕を失う重傷。

助けを呼ぶため警官の吾妻はパトカーを飛ばすが、待ち受けていた化け物たちに取り囲まれてしまう・・・

 

巻数目次

6話

女がキリたちを追っていると、森の中から数発の銃声が響いた。

その場所に行ってみると、立ち尽くす御厨と、血まみれで倒れているキリとそれに覆いかぶさっている紀藤がいた。

 

御厨は怖気もせず、死んだ山田の代わりに自分を協力者にしてくれないかと言い出した。

女は仲間を裏切ったばかりの男の言うことなどすぐには信用しなかったが、彼は紀藤たちは大した存在ではないかのように吐き捨てる。

表紙

 

 

女が友好的な態度を見せた瞬間、御厨はポケットから携帯を取り出し投げつけた。

女は武器と思っていたので虚を突かれる。それを見逃さず紀藤が懐から銃を取り出し、腹部に数発の弾丸を命中させた。

 

 

しかし、まだ女には致命傷を与え切れていなかった。

その時、間髪入れずキリが樹上から舞い降りた。

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7話

仲間割れをしたと思わせる作戦だった。

真実味を持たせるため、キリは髪と片腕を犠牲にし、紀藤がキリに覆い被さっているように見せかけていた。

 

それでもキリの一撃もギリギリで躱され、致命傷には至らない。

しかも、ロリ風ツインテ率いる新手が複数やって来てしまう。

 

万事休すかと思われたとき、ツインテは女に近づき背後から止めを刺した

表紙

 

 

化け物は一枚岩ではないらしく、それぞれの主張を持って暮らしているようだった。

ツインテは紀藤たちに危害を加えるつもりは無いらしいが、追われても困ると言いながら一人の女を差し出してきた。

 

それはどこからどう見ても、殺されたはずの早瀬だった。

 

 

死骸から作り直した「なりたて」だと言うツインテ。歪な笑みを残して森の中に消えていく。

 

 

キリに因ればもうヒトではなく、いずれ本能のままに人を食らうだけ。

それでも御厨は、はいそうですか殺しましょうとはなれるはずもない。

いずれキリみたいになれる可能性だってあるだろうと微かな希望に縋ろうとする。

 

もちろん可能性の話をすればないとは言えない。

だが、化け物としての生を彼女が望むだろうか?そう問い返され、御厨は岩を持ち上げ早瀬の目の前に立った。

 

その時、銃声が響いたと同時に地面に粉塵が舞い上がった。

いつの間にかすぐ近くにショットガンを持った女がいた。

表紙

 

 

女はすぐに銃を構え直し、今度は早瀬に狙いを定めた。

すぐに御厨が抱え飛んで狙いは外れたが、腕に傷を負って血が滴っていく。

御厨の血を見た早瀬は見る見る表情が変わっていき、御厨の首筋にかぶりついた

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8話

御厨は肉を齧り取られた後、どこか嬉しそうな顔をしていた。

 

激昂する紀藤。しかし女は狙いをつけたまま聞く耳を持とうとしない。

怯えた早瀬は森の中に走り出し、キリも追って行ってしまう。

 

女は深追いすることなく、紀藤を促して歩き出した。

 

 

キリは早瀬を追いながらも、化け物の女に致命傷の一撃を与え損ねた時に流れ込むように見えた記憶の断片が頭から離れなかった。

あの女におぶわれている黒髪の自分。

女は優しい笑みを自分に向けていた。

いつ、どこで、どうしてそんなことをしていたのか思い出せず、胸が締め付けられるようだった。

表紙

 

 

 

やがて早瀬を追い詰めるが、そこにはまた化け物の群れが待ち構えていた。

ツインテは最初からキリを確実に殺すつもりだった。

 

 

紀藤は女が所有する小屋に案内された。

中に入った途端、異臭が鼻をつく。その正体は壁に吊り下げられた化け物の死骸だった。

 

着物姿の女だと思っていた正体がその化け物だと知り、自分の正気を疑ってしまう。

 

女は黒羽麻美と名乗り、自分と化け物の因縁を語り始めた。

 

 

彼女の当時14歳の娘が失踪し、マスコミやビラ配りなど尽くせる手は尽くしたが、頑として行方は知れなかった。

やがて数年が経ち、娘がいない日常に慣れ始めたある日、帰宅すると夫が娘の名を呼びながら化け物相手に腰を振っていた

表紙

 

 

夫は言い訳している最中に化け物に殺されたが、麻美はなぜか見逃された。

それから黒羽は銃を手にとって、家族を奪った化け物に復讐を誓ったのだ。

 

 

そして紀藤の話を聞き、女に見える場合があること、化け物にも個体差や人語を操るものがいると分かった。

なら、人を化け物に作り変えられる女王と娘の名を語るやつだけを殺せば復讐は完了する。

そう言って見せてきた娘の写真は、あのツインテに間違いなかった。

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9話

一夜明け、黒羽に付いて行くことに決めた紀藤。

そこにキリが現れた。

その時は確かにキリだと分かる少女の姿で、壁にぶら下がっている化け物も女の姿に変わっていた。

 

キリは紀藤を安全なところにまで送り届けたいだけだったが、彼は黒羽を死なせないためにも付いて行くことに決めている。

だから、化け物の見分けがつく紀藤を連れて行くことにした黒羽。仕方なくキリも同行することになった。

 

 

須賀たちが遠くに逃げ去ってることを祈りながら車に揺られていると、さっそく化け物たちが襲撃してきた。その中にはあのツインテもいた。

すると、人間の頃の記憶が残っているかのような台詞を吐き、黒羽を挑発する。

彼女は紀藤の表情で標的がそれだと分かったが、ツインテの声を聞くことはできないでいた。

表紙

 

 

黒羽は紀藤をキリに託し、一人その場に残った。

何体かはショットガンで撃退できるが、数で押されては間に合わない。

だが、火炎瓶を取り出し一気に何体もを焼き殺していく。

 

しかしツインテは、他の奴とはレベルが違っていた。

スピードもパワーも段違いで、攻撃を仕掛ける間もなく吹き飛ばされてしまう。

 

そのまま止めを刺されそうになった瞬間、キリが間一髪で間に合う。

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10話

一人残された紀藤は、自分の無力さを嘆いていた。

とぼとぼと歩いていると、化け物に喰い散らかされた死骸を見つけるが、それが須賀たちではないことに安堵してしまう。

そして、そこに一台のバイクがあるのを見て引き返そうと思いなおしたとき、何かが近づいて来た。

 

 

キリと黒羽の共同戦線になり、距離を取り出した化け物たち。

すると、大きな袋を一匹がどこからか持ってきた。中からは生きた人間の子供が出てきた。

 

化け物は子供を人質にしようとしたが、黒羽は今更子供が一人死のうがどうでも言いとばかりに非情な言葉を返す。

 

 

しかし、投げ飛ばされてくる子供がか細く「おかあさん」と漏らしたのを聞いてしまうと、一人の母親である黒羽は非情になり切れなかった。

 

子供を庇い、ツインテの一撃をもろに食らい腹部を引き裂かれながらも、化け物に姿を変えた娘の名を呼ぶ。

表紙

 

 

死を覚悟した瞬間、銃で武装した集団が現れ化け物を次々と撃ち殺し始めた。

 

キリは流れ弾に当たりそうになった子供を庇うが、電撃を食らわされ拘束されてしまう。

車に乗せられどこかへ連れて行かれるキリと重傷の黒羽。そこには紀藤も乗せられていた。

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11話

六城と名乗る男にどこかの一室に案内された紀藤。

彼らは匿名のメールであの場に駆けつけたらしい。

発信者は黒羽に違いないだろうが、彼女は息を引き取ったと聞かされる。

 

 

彼らは化け物を「リーパー」と呼称していた。

本来は、絶対に駆除しなければならないような対象ではない。

だが、今回確認されただけでも十数人が犠牲になっていて、それは異例と言える被害規模だった。端的に言えば、興味本位でどこかのバカがテリトリーに近づいて刺激するようなことをしなければ、こんなことにはならなかったのだ。

 

 

遠まわしに責められた紀藤だったが、明るいニュースも入って来た。

須賀たちも匿われていて、意識が戻ったようだった。

しかし、そこに星野の姿は無かった。助けが来る前に攫われてしまっていた。

表紙

 

 

須賀や吾妻も自分の無力さに打ちのめされていた。

目の前で連れて行かれる星野。

須賀はただ無事を祈ることしかできずに涙を零す。

 

 

紀藤は星野を助けるために、出来る限りの協力をすると申し出た。

そう言うと、一体のリーパーに引き合わされた。

 

彼女はキリと同じように自我が強く人語を操る知能の高い種だった。

だが、リーパーと呼ばれることは不服らしく、ねねと呼んで欲しいらしい。

 

紀藤は山田の口ぶりから最初に遭遇した妖艶な女をねねだと思い込んでいたので、突然の事実に驚いてしまう。

表紙

 

 

 

その頃、ツインテは命からがら森の中を逃げ惑っていた。

他の生き残りと合流しようと急いでいると、ひときわでかいリーパーに出くわす。

それを「お母様」と呼び、許しを請い始めるツインテ。

 

だが、彼女は母親の後を追わされてしまう・・・

 

 

感想

喰姫2巻でした。

生物学的に深く掘り下げるかと思いきや、なにやら伝奇ファンタジーの匂いも醸し出してきました。

生前と言うか変異前と言うか以前の記憶が残っているようですし、ゾンビみたいなシステムなのかも知れませんね。その中で稀に強力な個体が生まれたり雑兵になったりする。どこか「屍鬼」を彷彿とさせますね。

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