金魚妻2
夫の不貞と冷たい態度から逃げ出したさくらは、近くの金魚屋に匿ってもらい、そこの店長と一線を越えた。
しばらくして姿を消した妻を捜しに夫がやって来て、妻に戻して来いと怒鳴った金魚を購入していった。
彼が買ったのはピンポンパールという、初心者には飼育難度の高い種類だった。
しかし彼は人に教えを請うのはプライドが許さないらしく、店長の話を聞かずに適当に飼育セットを選んでいった。
著者名:黒澤R 引用元:金魚妻2巻
さくらは、出会ってすぐに求婚してくれたことが嬉しくて舞い上がり、勢いで結婚して共働きで新生活を始めた。
だが彼は妻が正社員じゃないという理由だけで、家事を全て押し付け、過労で生理不順になっても労わりもせずに不満を次々に垂れ流した。
妻も夫への甘え方を忘れ、やがて彼は浮気に走り、家庭の水はどんどん濁っていった。
さくらは風呂場で店長に抱かれながら、どうして夫は自分と同じ名前のピンポンパールを買っていったのか知りたくなった。
まだやり直せるかも知れないと思い、妻は家に戻った。
案の定、金魚は弱りきっていて、手伝いをしながら学んだ知識で金魚が住みやすく体調を回復できる環境を整え、夫に飼い方の基礎を伝えた。
すると夫は、突然帰ってきた妻を優しく抱きしめ、彼女も温もりを感じながら、急に消えたことを謝った。
しかし彼の中では何も許されておらず、非は全て妻にあることになっていた。
平手打ちから始まり、浮気を責められると拳で殴り、ただ金魚を死なせるためだけに買ったことを責められると、容赦のない暴行が始まった。
金魚の交尾は自然に任せると、オスがメスを追いかけて傷つけてしまう。
店長が人工授精の様子を観察し、ある一組の金魚の雌雄を引き離そうと決めた時、夫にボコボコにされたさくらが店に戻ってきた。
そして彼女は離婚を決めた。
著者名:黒澤R 引用元:金魚妻2巻
さくらの両親が間に入り、暴行の証拠を突きつけて離婚を認めさせた。
さくらは金魚の尾びれのような漆黒のナイトウェアを身に纏い、人工授精をしている店長に見せに行った。
そして今度は、金魚のように傷つけてまでメスを求めない、穏やかなオスの愛を感じた。
著者名:黒澤R 引用元:金魚妻2巻
感想
金魚妻2巻でした。
面白度☆7 姪の可愛さ度☆10
庭と縁側がある家に、可愛過ぎる姪と美しい義姉。
園芸妻が一番そそりましたが、頭痛妻はちょっとミステリー要素もあっておもしろかった。
他に弁当妻の続編が収録されてます。やはり可愛さは一番の妻でした。