40話

亡々死の登場に顔を歪ませた姫蘭。

 

種明かしをされた直後、二人の名前を親の仇とばかりに叫んで頭を抱え、膝を着いて再び絶叫する。

 

それを冷静に見つめ続けていたユキ。

亡々死は事も無げに作戦を成功させたユキを驚きの眼差しで見つめていた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号

 

 

 

亡々死は作戦の概要を説明された時、簡単に成功するとは思えなかった。

 

 

交渉が決裂したフリを装い、チェンジから逃げるのに真実味を持たせるためテレポーテーションで一時的に姿を暗ませ、校舎を迂回して目印を置いてある茂みに隠れる。

 

亡々死はこの鬼ごっこの舞台になっている学校が母校とそっくりなので、道に迷う心配はなかったし、懐かしさも感じられていたが、皮肉な笑みを零すしかなかった。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号

 

 

作戦が成功するかどうかは、ユキがうまく茂みの前まで移動してバレないように亡々死と手を繋ぎ、姫蘭にチェンジを使わせなければならない。

 

姫蘭にでーんされる可能性を指摘すると、ユキは自分を見捨てればいいと、この時も事も無げに答えていた。

 

投げやりに聞こえるが実際に作戦を成功させたことで、亡々死はユキの生前の人生に思いを馳せた。

 

 

 

姫蘭はまんまとしてやられたことに怒り狂い、復讐してやりたい衝動に駆られそうになるが、必死に堪えて現実的にターゲットを変えて、でーんして助かる道を模索し始めた

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号

 

 

残り3分を切った今、無敵になった二人に挑む余裕はなく、鬼と知られていない相手を探す必要がある。

 

しかし、まだユキの作戦は終わっていなかった。

 

 

姫蘭を潰すと言ったからには、チェンジを潰すだけじゃ足りなかった

 

目印に置いていた拡声器を手に取ったユキ。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号

 

その瞬間、姫蘭は相手が何をしようとしているのかを察した。

 

 

また顔を歪めてなりふり構わずユキに突進するが、スイッチを入れて口をあてがうだけの動作に間に合うはずもなく、ユキは容赦なく姫蘭が現在の鬼であることを参加者全員に聞こえるように暴露し始めた

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号

 

 

放送のセオリーとして、大事なところが二回繰り返され。現在の鬼情報が確かに知れ渡っていった。

 

 

脱落する一人にほぼ確定した姫蘭は、まさかの最期に精神が崩壊しかけ、目、鼻、口から体液を漏らして終わりを悟った。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号

 

 

騙され、利用された亡々死は、それでも死を間近に控えた姫蘭を見て不憫に思わずにはいられない。

 

ただユキに言わせれば、生存競争に負けただけで、このゲームにおいて姫蘭の善悪が計れるものではなかった。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年7号