さらに校舎に入ると、見覚えのないギャル二人がいて、悠介とヤリまくった仲だと騒ぎながら絡んできた。

著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻

 

二人はまだ経験していない環に、彼のナニがビッグだと耳打ちしてからかい、彼女を赤面させて逃げ出させてから、会澤が家で待っていると伝言を伝えたのだった。

 

 

 

悠介の母親は会澤を息子の親友として覚えていた

 

悠介は記憶喪失を免罪符とばかりに振りかざすが、手に穴を開けられたり背中に大火傷を負わされた被害者からしてみれば、何の意味もなかった。

著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻

 

 

会澤は悠介に中学までと失踪時の記憶を思い出させることが目的のようだった。

 

学校に来たギャル二人も元同級生で、脅して股を開かせ処女を奪い、クラスの男子の大半の脱童貞の相手をさせたのが原因で振り切れてビッチギャルになり、他の女子にも淫行させ、それをヤラせたのが全て悠介だった。

 

しかし、一ノ瀬明里という女子だけが何度強姦しても従わないので、孕ませ、自主退学させ、自殺未遂に追い込んだという。

著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻

 

 

そんな悪逆非道の限りを尽くした過去を語られても、悠介は何も思い出せない。

 

 

会澤は悠介に過去を思い出させる代わりに、今後現れるであろう復讐者から、彼の家族や恋人を守ると請け負い、悠介はないに等しい選択肢の中で、会澤に協力する道を選んだ。

 

 

 

会澤は悠介と一緒にありとあらゆる非道を行い、その度に被害者の弱みを握って訴えられない状況を作って楽しんでいた。

著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻

 

しかし、ある時、悠介が超えてはならない一線を超えてしまい、もうゲームと言って笑い飛ばせる状況ではなくなったのだった。

 

もしそれが露見すれば、会澤も社会的に破滅に追い込まれる。

だから悠介に記憶を思い出させ、残しているかも知れない記録の在り処を吐かせて不安材料を消したかった。

 

 

結局保身が目的なのを悠介はバカにするが、朧気に思い出す映像が一つだけあった。

 

それは、おそらく誰かにナイフを突き立てて血が飛び散っている記憶だった。

 

その話しを聞いた会澤はすぐに現場の心当たりを思いつき、どこから調達したのかリムジンを手配して向かわせた。

 

 

 

場所は、どこかの田舎にある木造の廃校舎だった。

そこは、かつて悠介や会澤が悪逆を尽くすために使っていたベストプレイスらしい。

著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻

 

 

そしてそこをラブホテル代わりに使おうとしているカップルを見つけた会澤は男の方をスタンガンで昏倒させ、女の方を拘束し、環を人質に取り、悠介にかつてと同じように女を襲わせて記憶を思い出させようとするのだった

著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻

 

 

感想

君が僕らを悪魔と呼んだ頃1巻でした。
面白度☆7 サスペンス度☆8

あまり長々と長引かせない方が良さそうな設定と見せ方勝負の内容なので、濃いおもしろさが期待できそうな作品ですね。

なぜ記憶を失っているのか、本当に酷いことをしてきたのか、ミステリーも楽しめそうです。

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