「金のひつじ」ネタバレ最新2巻。カラオケの個室で初恋の人にレイプ未遂される女子高生

金のひつじ2巻
ネタバレ感想

金のひつじの漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

子供の頃に住んでいた街に戻って来た三井倉継。

女子高生になって何年かぶりに再会した友達と、また楽しい日々が始まると思っていたのに、男同士の間には酷いいじめがあり、彼女自身も嫌がらせをされてハブられてしまう。

だから、同じく傷つけられている空を連れて東京に避難したのだった。

 

巻数目次

7話

母と離婚した父に紹介された先は、一軒のコロッケ屋さんだった。

 

お邪魔しまーすと2階に上がると、布団の上で呻いていたのは見覚えのない老人で、空のことを息子と勘違いして抱きついたり、継を息子をたぶらかす女だと捲し立て、仏壇に報告し出す。

 

そうしてひとしきり騒いだと思えば、いきなり寝ろと言い、二人を奥の部屋に案内してくれたのはいいが、夜の営みはするなと釘を刺して戸を閉めた。

 

 

その時継は、押入れの中がぐちゃぐちゃで慌てて片付けたんだと気づいた。

 

そのいい加減に片付けられた物の中に古いゲームソフトがあり、そこに書かれている持ち主の名前を見てピンと来た。

 

 

 

翌朝、老人こと甚二はコロッケ屋のシャッターを久しぶりに開けて二人を起こし、開店時間までにコロッケ作り50個を命じる。

 

芋を洗って茹でて皮を剥き、味つけしたひき肉と混ぜ合わせる。

 

タネが落ち着いて型抜きをし始めたところで、継に姉から電話がかかってきた。

 

その後で別れた両親も継の家出で言い争いをし、空のお祖母ちゃんたちも二人が一緒にいるのを知るところとなったが、お祖母ちゃんは継を信頼して必要以上に心配することはなかった。

 

 

 

何とかコロッケが揚がって店頭に並べると、さっそく一個売れたが、一個100円で50個全部売れても5000円にしかならない現実に空は不安になる。

 

その時、急遽幼稚園の調理師さんから150個の注文を受けた。

 

急いで食材を買足し、素早い調理でなんとか間に合わせ、原付免許を持っていた継がカブに乗ってどうにか幼稚園の子供たちの笑顔を守ったのだった

 

 

そうして突然始まったコロッケ屋での奉公というか、居候というか、不思議な生活。

 

継はあのゲームソフトに書いていた名前が父親の名前だったので、この老人が自分のお祖父ちゃんかと訊ねたが、そこはコロッケ屋なりの洗礼ではぐらかされてしまうのだった。

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表紙

 

8話

継が学校に来なくなって不安になっていた朝里は、噂好きの友達から空と駆け落ちしたらしいと聞いて驚いていた。

 

 

そんな嘘とも本当とも言えない噂をされているなど継と空は知らずに、コロッケ屋生活は半月ほど過ぎていて、粋で元気なお祖父ちゃんから初めての給料を貰っていた。

 

そして継の願いで、仕事終わりにビル群の向こうに見える観覧車に乗りに行くことになった

 

 

帰宅ラッシュに重なってしまったので空は継を守るようにドアに手を突いて空間を作ってあげると、その優しさに彼女はすぐにお礼を言ってくれる。

 

それは嬉しいが、密着するとムラムラするので彼は自制していただけだった。

 

そうとは知らず、彼女は振り向いて向かい合わせで喋り出し、期せずして彼をドキドキさせていた

 

 

 

観覧車の近くには水族館もあって、周りはカップルだらけ

 

継は単純に楽しんでいたが、空は自分もカップルの一組になった気がして、一人でリア充感を満喫していた。

 

 

季節はそろそろクリスマス。

 

ここはサプライズプレゼントで株を上げようと思い、トイレに行くフリをしてお土産屋さんで吟味したプレゼントを買ってみた。

 

でも、戻ってみると継はナンパされて断っているところだった。

 

しかも、ナンパされるのはたまにあるらしい

 

 

今は自分が継の中で一番の存在だと感じていたが、他の男が見ても普通に年頃の女の子で、そういう経験もあるのかもしれないと思うと、一気に自信が萎んでいった。

 

 

さっきまではしゃいでいたのに、継は観覧車に乗って遠くに見えるディズニーランドを羨ましがって寂しいと漏らす。

 

でも、今感じている寂しさはこれからの楽しみになるんだと、健気な笑顔を見せてくれる。

 

 

その時空は、初めて3次元の女の子を抱きしめたいと思った

 

 

そんなイケメンなことをすぐにはできないから、帰りの電車のホームでプレゼントとは言わず、お土産を渡したのだった。

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表紙

 

9話

突然いなくなった空に執着していた優心は、しつこくメッセージを送り続けていたが既読さえつかないことにイライラを募らせていた。

 

誰もいない森の中で木が倒れたら音はするのか?

 

人間視点だけのそんな問いが授業で出され議論していると、優心は、例えば自分を知っている奴全員が死ねば自分はクズじゃなくなるなどと物騒なことを言い出した。

そして、その後の問いで先生が納得いく答えを出せないでいると、学校を辞めると宣言し、教室を飛び出した。

 

 

その後もまた不良仲間とつるんでブラブラしていたが、教室での発言で仲違いを起こし、結局、優心の周りからは誰もいなくなった。

 

しかし、まだ朝里だけは恋心を抱いていた

 

 

ボコボコにされた彼を介抱し、絶好のタイミングにカラオケに誘う。

 

朝里は個室で二人きりのシチュエーションにドキドキしていたが、彼は朝里の絶対領域にムラムラし、明らかに自分のことを好きな彼女にいきなりキスをした。

 

 

朝里はそれでも感動して目を閉じたが、すぐに服の中に手を入れられて胸を触られ驚いた

 

悲鳴をあげて抵抗しても、今度は無理矢理下半身にも手を伸ばされてショートパンツを脱がされてしまう。

 

結局、可愛いプリントがされたお子様パンツがバレたところで、彼はレイプを止めた。

 

泣かれて名前を呼ばれても、彼は振り返らず最後の幼馴染みとの関係も断ち切ってしまったのだった。

 

 

子供の頃にした初恋で、いつか少女マンガみたいなキスを夢見ていた朝里は、それを叶えたと同時に初恋を叶えられなかった。

 

 

今までの繋がりを捨て始めた優心は、久しぶりにボクシングジムに足を運んだ。

 

そして学校を辞め、プロになって街を出て行くと伝えた。

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表紙

 

10話

継と空が一緒に行方を暗まし、優心にファーストキスを奪ってもらったが襲われかけて夢見た初恋は破れた朝里。

 

そんな時に、自分がまた惨めに思える悪夢で目が覚め、一層気持ちがささくれ立ってしまった。

 

 

季節は冬休みが終わった冬真っ只中。

 

何も知らない友達が優心と一緒にカラオケに行ったことを聞きつけて訊き出そうとしてくるので、思わず苛立って強く言い返した

 

 

虫の居所が悪くて、ちょっとしたからかいに苛立っただけ。

 

でも、理不尽に怒鳴られた友達は朝里を許さず、継のようにハブり出したのだ

 

 

 

優心はボクシングに打ち込み、順調にプロテストを受けさせてもらえることになった。

 

ただ、未成年なので親に同意書にサインしてきてもらえと言われる。

 

母親はボクシングを反対しているので、サインはもらえそうにない。

 

だからと言って父親に対しては、意地と反発心と裏切られた気持ちがぐちゃぐちゃに凝り固まったままだった。

 

それで仕方なく自分で父親を装ってサインして会長に渡したが、あっさり見破られてしまった。

 

しかしそれは、会長が事前に優心の親にプロテストの了解をもらうために電話し、父親が飛んできてサインしてくれていたからだった

 

 

プロになるのを応援してくれているから、ずっと月謝も払い続けてくれている。

 

そう聞かされても、優心はまだ父親を許せなかった

 

 

 

継は留年するかも知れないと母親に脅され、家に戻ろうかとも考えたが、空が妙に張り切ってコロッケ屋の仕事を頑張っているので、見守りたい気持ちもあった。

 

そんな時、やっと直したギターを父が届けに来てくれた。

 

しかし父は自分の父に顔も見せずに逃げるように帰り、元夫婦も話さずに電話を切った。

 

どうしようもない両親は放っておいて、さっそく心ゆくままギターをかき鳴らそうとしたが、ロック嫌いの祖父に禁止されてしまうのだった。

 

 

継は配達がてら、河原にギターを弾きに。

 

 

空は継への煩悩に支配されないように必死にコロッケを作りまくって繁盛に貢献していた。

 

おかげで店はそこそこ評判になり、テレビのアポ無し取材がやってきた。

 

その番組を、東京にプロテストを受けに来た優心が観ていたのだった。

 

 

今をときめくアイドルリポーターを間近に見た空は、継が帰ってきても上の空。

 

そこに、因縁の相手の優心が姿を見せに来た。

 

 

自分から逃げ出してコロッケ屋で働いている二人をただバカにしに来ただけの優心は、コロッケを渡して歓迎しようとする継の最後の友情を叩き捨てた

 

 

継の優しさを無碍にされたことで空は怒り、ずっと酷いいじめをされて来た相手の目の前に堂々と立ちはだかり、勇気を振り絞った。

 

真っ直ぐ背筋を伸ばした空は、もう優心より背が高かった

 

 

そしてイラついた優心は、ボクシングのプロテストを受けようという時にも関わらず、手を出した。

 

しかし空は一歩も引かずに継を守り、今までバカにされてきた分を一言でバカに仕返した

 

 

追いかけてきた会長が優心を止め、継が空を止めて商店街での乱闘は回避された。

 

そこで継は優心がボクサーになろうとしていることを知って、めげずに声をかけたが、彼は一度捨てた友情に手を伸ばそうとはしなかった

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11話

あれだけ酷い態度を取られたのに、継は優心を見限ろうとせず、今度やるらしいボクシングのプロテストを観に行こうと騒ぎ立てる。

 

空は当然、顔も見たくない相手だったが、もう特別な女の子にしか見えなくなっていた継に腕を触られては拒否などできるはずがなく、あっさりと怒りよりも彼女の願いを聞いてあげたい気持ちが勝ってしまうのだった。

 

 

まさか二人に見られているなど思いもしていない優心は、気合を入れてリングに上がっていた。

 

 

いざゴングが鳴り、1R目が始まると、すぐに大振りの一発を打ち込んだ。

 

しかし、あっさりとカウンターを食らってたたらを踏んでしまう。

 

それでペースを掴み損ね、リズミカルな相手の連打に対応し切れず、反撃してもスルスルと躱され、また無様に顔面にストレートを叩き込まれ、鼻血まで吹いてしまう。

 

 

会長にアドバイスしてもらってから2R目に臨んでも、状況は悪いままだった。

 

あれだけイキっていた優心も、ボクサーの中では最弱レベルなのだと知った空は、殴られまくっている姿にざまあみろと思った。

 

 

血を撒き散らしまくった優心は、あえなく棄権を言い渡された。

 

あっという間に不合格で終わったプロテストに茫然自失でいるところに、いるはずのない継に名前を呼ばれて現実に戻った。

 

一番見られたくないバカにし続けてきた相手に無様な姿を見られていたと知り、ヘッドギアとグローブを放り捨て、シャワールームに篭ってみじめな自分に泣き暮れた。

 

 

 

会長の励ましも素通りし、道も知らない東京の街に走り出す。

 

通行人にぶつかって膝をついて地面に顔を向けたその時、側溝の中で猫が閉じ込められているのに気づいた。

 

 

追いついた継が今までのことなど何もなかったように話しかけると、優心も猫がいるとだけ返しながら蓋を外し、中を覗き込んで子猫の姿を確認した。

 

追いついた空も継に言われては断れず、関わり合いたくない優心の手助けをしなければならなくなり、反対側の蓋を開けて猫が逃げないようにする。

 

泥水で汚れるのも構わずに頭を突っ込んだ優心は必死に手を伸ばし、子猫の信頼を得ようと見詰め合う。

 

 

通行人が立ち止まり、ちょっとした騒ぎになる中、優心は無事に猫を掴んで地上に戻すことができた。

 

 

そうして動物を助ける姿を見た継は、やっぱり子供の頃と変わっていないと思った。

 

 

空もランドセルを背負っていた優心の頼もしく優しい頃を重ね合わせ、複雑な気持ちになった。

 

 

感想

金のひつじ2巻でした。
面白度☆7 無様度☆8

二人の生活は落ち着いて楽しみもできてきたようですが、このまま学校を休み続けるわけにもいかないでしょうし、どのタイミングで戻るのかが気になります。

優心が痛い目を見たり挫折を味わうのは、大歓迎です。

自分の不幸を他人を傷つけることで解消しようとしたのだから、相応の報いを受けて然るべきでしょう。

両サイドともままならない恋心が軸になっているようですが、なかなか先が読みずらい展開ですね。

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