7話

勢いそのままに夜の街を自転車で駆け抜けていくが、息が切れてくると急に冷静になって、部屋に呼ばれたからって彼氏がいるパピコとどうこうなるとは思えなくなっていった

 

 

地図アプリで確認してマンションに着き、彼女が住んでいるマンションに感慨を感じながらインターホンを押す。

 

彼女は当然出迎えてくれたが、彼女の部屋を訪ねているという現実で零はまた気持ちが盛り上がった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年7号

 

 

部屋の中の一つ一つを興味深そうに眺め、他人にはほとんど懐かないらしい飼い犬のコーギーがさっそく懐いてくれたことにも嬉しくなり、彼女に受け入れられているのと重ねる。

 

彼氏がいないらしいのを訊ねるとサウナに泊まっていると教えてくれるが、彼氏の話をしたことがない彼女はなんで知っているのか疑問に思い、彼はこの街のネット掲示板の書き込みを見たことを打ち明けた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年7号

 

 

AV女優をしてるくらいだからか、彼が色々知っているのは気にも留めず、お茶を出してくれた。

 

 

さっそくディスクを再生しながら本題に入った。

 

あまりに時間が長過ぎて全部は観ていないと前置きしてから、未来人かも知れないブリーフ男の記録映像だろうと答えた。

 

とは言え、あくまで未来人設定で男が色々喋っているとしか思えず、未来からAIの反乱を止めに来た流れで撮っているという。

 

ただ彼は、男が身体の大きさを自由に変えられるCGだけは本当に凄いと思い、最近出たパピコの新作でも同じように大きくなるCGを使っていたので、比較の話題に出した。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年7号

 

 

彼女は彼にも全て話そうと思い、着古した部屋着に着替えて彼に立つよう促し、間近に向かい合った。

 

そして目を閉じるよう頼んだ。

 

彼はまさかと思ってドキドキするが、大人しく言われるまま目を閉じた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年7号

 

 

キスされるかと思ったが唇に柔らかい感触がないまま目を開けてと言われて開けると、目の前に肌色の壁が立ちはだかっていた。

 

そしてゆっくり視線を上げ、それが大きくなったパピコだと分かって腰を抜かしてしまった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年7号

 

 

あの男につけられた手首の機械を操作して、元の大きさに戻りからくりを目で見て確認させたパピコは、さすがに胸と下を手で隠しながら元に戻った

 

 

驚異の光景を目の当たりにした零は、それでディスクの中身が設定などではなく本物だと思うしかないと考えた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2018年7号

 

 

その直後、タイミング悪く竜二が帰ってきたのだった。

 

 

感想

GIGANTギガント5話から7話でした。

AVに関わる人間の脳細胞はどうかしちゃってるという皮肉なのか、巨大化をおもしろがるばかりで特に疑問に思わないところが違和感たっぷりでした。

ガンツにも似たようなシーンがあった気がする巨大な乳房に埋もれる男の図の後は、避けられない修羅場が始まりそうです。

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