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著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号
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私の少年19話ネタバレ感想

私の少年の漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

また電話で繋がった二人。

いくら成長したとは言え、真修はまだ中学生で、聡子は理性を働かせるしかなかった。

しかし、社会のことをある程度知るようになった少年は、仙台に会いに行くと告げる。

 

19話

真修のその言葉は、大人として言わせてはいけないと思いながらも、聡子個人としてはこれ以上ない喜びを感じさせてくれるものだった。

 

滲んだ涙が頬を伝い、聡子は自分の心に蓋をして言葉を紡ごうとした。

 

その前に、調子はずれのチャイムの音が向こうから流れ込んで来た。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

そのおかげで、少し心を落ち着けることができた。

 

身長を訊いてみると、166,7cmだと教えてくれ、たった2年で相当成長していることがデータとして理解できた。

 

まだ聡子よりは低いものの、抜かれるのは時間の問題。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

2年は身体だけでなく心も成長していることに気づいた聡子は、改めて冷静になり、理屈としてもう会うべきではない理由を話した。

 

拒絶しているわけではないという本音はもう隠さず、本人同士の気持ちがどうだろうと、まだ子供と呼べる未成年と大人が個人的に二人きりで会うのは、社会的にアウトに見られるのだと説明する。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

説明する声は落ち着いているが、腕は震えていた

 

しかし真修は、社会的にダメだと言われても納得できなかった。

 

周りにどう見られるのかはもう理解できていたが、聡子は変な大人でもないし、特別に思っている人と会うのは普通のことだった。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

 

少年は仙台に行く決心を変えなかった。

 

ただ、自分の行動が聡子を困らせるのか気にする思慮も備えていた。

 

これもまた聡子は、個人的に困らないが大人として困ることになるだろうとしか言えず、お互いの気持ちを抑える方向でいこうとする。

 

しかし、能天気なチャイムの後の意気消沈した沈黙には勝てなかった。

 

だから、自分が東京に会いに行くと伝えた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

もし再会を運命と思ってもいいのなら、仕事で行く予定ができたのは何なのか。

ただ今のこれは心変わりではなく、少年のように勇気を出しただけだった。

 

 

 

元彼で上司の椎川の顔が思い浮かぶ。

 

新プロジェクトに参加するかどうかの返事をするのと、まだ幼い小学生だった真修に言っていない大人のやり取りを明かすいい機会だった。

 

感情だけじゃなく動けるようになった今の真修なら、理解してくれるはず。

 

自分がどこまで傷つくのかはこの際置いておいて、少年に傷を残さぬよう、完全にさよならを伝えるつもりだった

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

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久しぶりの東京。

 

本社ビルは大きなビルの中に移って駅直結で便利になったが、そこまでの景色はプチ浦島太郎になったような気分にさせられた。

 

受付に行き、受付嬢にアポがあることを伝えると、端末からカードキーを発行して個人で会いに行くよう案内される。

 

随分ハイテクになったと思うが、目的の階に行くだけでも一々カードキーが必要になり、さっそく便利さ以上のめんどくささに心中で愚痴が生まれてくる。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

同じくカードキーをめんどくさく思っているらしい椎川に運良く見つけてもらい、会議室に案内されると、ビル群の景色が広がっていて、ようやく東京にいるんだと実感が湧いた

 

人生の半分を過ごしてきた東京に戻って来たが、懐かしいという感覚はなかった

 

 

椎川も見た目が若干変わっていたが、懐かしさもそこそこ。

 

取りあえず特に仙台らしくもないお土産を手渡すと、受け取った彼の薬指に指輪がないのを目敏く気づいてしまった。

もちろん、会ったばかりでその理由をデリカシーをどけて訊くような真似はできなかった。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

 

彼はもう一人を待つ間にさっそく仕事の説明に入ろうとしたが、彼女は機先を制して無駄な話をさせる前に断りを入れた

 

東京に戻れば、きっと少年の願いを受け入れてしまうし、日常が色づいていくのを感じると抜け出せなくなるに違いなかった。

 

そんな気持ちを秘めつつ、わざわざ仙台から呼び戻される必要性を感じないと突いた。

 

彼はあくまでプロジェクトをスムーズに成功させるために必要な人材だと思ったからだと説明し、社会人としての承認欲求をくすぐった。

 

それはある意味建前で、まだあの少年が絡んだトラブルを気にしているんだろうと察し、もう東京に戻ってきても問題ないことを付け加えた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

その直後、もう一人のプロジェクト参加者がようやくやって来て、緊張していた空気が弛緩した。

 

 

 

真修は約束の10分前に待ち合わせ場所の店に着いていた。

 

席に着き、メッセージを送り、観光客でも払わないような高いコーヒーの値段に驚き、コーラの出費で頭を抱える

 

そして、大切な人を待つこのふわふわした時間を楽しみ始めた

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

 

約束の時間が20分過ぎても、聡子はもう一人の世間話につき合わされてるだけで、椎川も呼ばれていない状況をどう切り抜けようか考えを巡らせていた。

 

大人の笑顔で対応しつつ、休憩を申し出てスマホだけ掴んで急いで部屋を飛び出し、閉まろうとするエレベーターに飛び乗った。

 

しかしそこでカードキーを忘れていたことに気づき、どこにも行けないのが分かった。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

同乗した人に代わりに押してくれるよう頼んでも、規則で禁止されていると言われてしまう。

 

またしもてハイテクの不便さに頭を抱えたくなったが、まず真修に電話してまだ時間がかかりそうなのを伝えようとしたが、風の音が凄くて声をよく聞き取れず、こっちの声も聞き取れていないようだった。

 

その中で、ビルの前で待っていると言うのだけがはっきり聞き取れた。

 

東京は大寒波が来ているらしかった。

 

目の前に非常階段を見つけた聡子は、気づけば走り始めていた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

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エレベーターがないマンションに住んでいた経験上、余裕で行けると思っていたが、それは10年以上も前の学生時代の話だった

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

あっという間に息が切れて汗が噴き出して来た。

 

段数を数えても気が紛れず、中国語に変えてみても、そもそもほとんど知らなかった。

 

 

浦島太郎気分になって少し変わった景色を眺めていたのがなんとも皮肉だった。

 

景色が変わり、会社も変わり、知らない人も増えた。

 

一番変わったのは、とてつもなく体力が衰えている自分だった

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

走りながらだと考えもまとまらず、真修を凍えさせてはいけないという思いだけがこだましていて、頭の中は暗闇を彷徨っているようだった。

 

 

なんとか地上に到着したが、立つこともままならず息は絶え絶えになってしまっていた。

 

とにかく息を整え、言うべきことを整理しなければならない。

 

その前に、彼は赤くなった顔から白い息を吐き出しながら、そっと手を差し伸べてくれた

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

すると、一緒にプールに行ったときの姿と重なり、確かに相当成長しているんだと思わずにはいられなかった。

 

 

繋いだ手はとても冷たく、そうまでして健気に外で待つ理由を知りたくなる

それと共に、すうっと心が温かくなった

 

 

引いてくれる手に力強さが増していた。

 

聡子は思わず、東京に帰ってくるからまた会えると口走っていた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

 

会えた先は分からない。

 

でも少年の頬に差した赤みは、寒さ意外の理由が混ざり合い始めていた。

 

 

急激に冷えた汗に凍え始めた聡子を見て、真修はあの時のマフラーを取り出し、身体の寒さも和らげてあげた。

 

そして心からの笑顔で「おかえりなさい」を伝え、彼女はそれに応えた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:ヤングマガジン2018年26号

 

 

感想

私の少年19話でした。

数ヶ月ぶりの再開がまさか雑誌を変えてとは驚きでしたが、取りあえず続きが始まって良かったです。

少年の成長を感じ取った聡子から近づく決意をしましたが、まだ中学生なので思慮なく行動はできないでしょう。

今度はどこまで少年が大人との関係をうまく調節できるのかが鍵ですかね。

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