当時のカノジョは15歳の中学3年生。名前はしえり。のぼくんより3歳年上です。
しえりとは3歳の頃以来会っていなかったのに、突然訪ねられて戸惑っていた彼は、思わず冷たい態度を取ってしまいます。
しえりの母が再婚した男は、家では暴君のように振る舞い、彼女に手を上げ暴言を吐く、外面だけはいい最低の男でした。
そんな辛い状況でどこにも居場所がなく、勇気を出して本当の父親を頼ってきたのです。
彼女は父親の部屋で、家事をしてただ失くした時間を埋めるように他愛無い会話をできることが、何よりも楽しくて、それは彼も同じでした。
著者名:モリコロス 引用元:のぼさんとカノジョ?7巻
しかし、義理の父親から榊さんに電話がかかってきて、娘を帰すよう脅されてしまい、仕方なく連れて行こうとしました。
またあの地獄に戻らなければならないと思うと、彼女は怖くて仕方ありませんでした。彼の制止を振り切り部屋を飛び出して、ひたすら走ります。そして、横断歩道を渡ろうとした時、トラックに轢かれてしまったのでした。
著者名:モリコロス 引用元:のぼさんとカノジョ?7巻
そこで彼女の記憶は途切れました。こんな悲惨な死に方をしたのかと思い、愕然とするのぼくんの耳に、驚愕の真実が届きます。
カノジョは集中治療室で眠り続けたままだと。
著者名:モリコロス 引用元:のぼさんとカノジョ?7巻
8年間、昏睡状態から目覚めない間に、義父の暴力をカノジョの日記から明るみに出し、親権を取り戻したと聞き、住職の父なら意識を体に戻せるはずだと考えました。
すると、カノジョの記憶が再び映し出され始めます。そこは既にあの部屋の中で、お父さんの帰りを待ちわびながら、入居者たちを次々と追い出している様子が見えます。
しかし、榊さんは思い悩んだ末に部屋を引き払ったので、帰ってくることはありません。8年もの間そんなことを続けているうちに、自分が誰でどうしてこんなところにいるのか分からなくなっていきます。
著者名:モリコロス 引用元:のぼさんとカノジョ?7巻
やがてのぼくんが火事から焼け出された直後にすぐに住み始め、汚れた体を洗うために風呂に入って、裸で出てきたところで、二人は意識を取り戻しました。
全部思い出したよ、とボードに書かれています。続けて、しえりにもどりたい、とスマイルマーク付きでカノジョは書きました。
著者名:モリコロス 引用元:のぼさんとカノジョ?7巻
感想
のぼさんとカノジョ?7巻でした。
6巻の感想で書いた通りの展開でした。やったぜ!生きてて良かった!これじゃあもう、完全に金城さんの出る幕はなさそうですが、オシャクソとくっついて欲しいとは思いません。
嫌いじゃないけど、なんか嫌です。
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