「シグナル100」無料ネタバレ1巻。究極のデスゲーム!お漏らしだけで強制自殺・・・

シグナル100
1巻ネタバレ感想

シグナル100のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

今でもどこかで起きている学級崩壊。

ただでさえ負担が多くなっている教師は、どこに安らぎを求めればいいのか?

これは、あまりに酷い状況に追い込まれた一人の教師の復讐の物語である。

 

 

奪われた日常

とある高校の2年C組。

 

そこの担任を務める男性教師は疲弊し切っていた。

 

 

彼が教室に姿を見せても全く静かにしないばかりか、彼をバカにし、脅し、騒ぎ囃し立てるバカな不良たち。

 

そして彼らの悪ふざけを咎めるでもなく、傍観者を気取りながら笑う生徒。

 

それを見下しながらも注意せずに、関係なさそうに溶け込んでいるだけの樫村怜奈

表紙

 

 

 

完全な学級崩壊だった。

しかし、あの日だけは違っていた。

 

いつもより思い詰めているような担任の下部。

彼は名字と同じようにへこへこおどおどして、一切強気な態度を示さないことから、生徒たちから下僕と呼ばれ蔑まれていた。

 

そんな彼が、次の授業は視聴覚室で行うと伝えた時の様子は明らかにおかしかった。

 

出席してくれるだけで、一人1万円払うとまで言ったのだ。

校長にパヮハラ紛いの指導をされていたとは言え、クビを回避するために金を払っては本末転倒なのに、そんなことはお構いなしに切羽詰っている様子だった。

 

クラスを仕切っている不良のリーダー格・和田が皆を扇動すると、下僕は怯えからか身体を振るわせて土下座までしてみせた。

表紙

 

 

樫村は他のクラスの友達と昼食を食べながら、その出来事を話した。

 

C組も最初から荒れていた訳ではなかった。

 

という正義感が強いカリスマ性を持った生徒がいた頃は、そこまで酷くはなかったが、彼が教師の一人をボコボコにして停学を食らってから、クラスは和田を中心に荒れ始めた。

 

榊はレイプされそうになった樫村を助けるためにセクハラ教師を殴ったのだが、彼女が大事にされたくない気持ちを汲み、教師を退職させたうえで真実を語らなかったのだ。

 

 

彼女はそれが歯痒かった。

空気を読んで目立たなければ、自分に関わらなければ停学することもなかった。

 

感謝しても仕切れないが、彼がペナルティを食らう必要は全くなかったのだから。

 

 

C組は、1万円を目当てに全員視聴覚室に集まっていた。

 

しかし、時間になっても下僕は現れず、苛立ち出した男子が教室を出て彼を連れてこようとしたが、ドアには鍵がかかっていて外に出ることができなかった。

 

その時、灯りが消えスクリーンでカウントダウンが始まった。

0になった瞬間、耳を劈く轟音がスピーカーから流れ出すと共に、奇妙な映像も流れた

 

 

どれほどの時間が過ぎたのか、いつの間にか音楽も映像も止まっていて灯りもついていた。

 

そして下僕が教室の後ろに佇んでいた。

 

 

戸惑う生徒たちを前にして、彼は淡々と語り出した。

 

特定の合図をきっかけに発動する「後催眠」を全員にかけたと。

表紙

 

 

催眠中に仕込んだ暗示を目覚めと共に一度忘れさせておきながら、特定の合図が与えられると瞬時に催眠中に戻り、仕込まれた暗示を忠実に実行するのが後催眠。

 

 

そんなことを聞かされても、だから何だという話だった。

 

和田に指示された山本は、躊躇なく下僕を殴り飛ばした。

 

殴られた下僕はニヤニヤしながら、「催眠発動の合図1他人に暴力を振るう」と言った。

 

直後、さらに頭突きをしようとした山本は、壁に自らの頭を打ちつけてしまった。

 

 

自殺催眠

それがかけられた暗示だった。

表紙

 

 

 

アメリカで心理学を学んだ彼は、カルト教団が使っていたマインドコントロールを応用し、最高レベルの催眠状態に陥らせたと告げた。

 

その時、一人の女子が母親に電話をかけて、この窮状を伝えようとした。

しかし、話し始めてすぐに舌を噛み切って、口から吹き出した血を樫村の顔に浴びせかけ、絶命してしまった。

 

 

合図2、クラスメイト以外にここで起きたことを伝える

 

 

自殺発動の合図は全部で100

 

下僕は高笑いした。

今まで十分自由を謳歌してきたのだから、これからは些細な行動一つに怯えながら生きていけばいいと、心からの笑い声をあげた。

 

だが、救済措置も設定されていた。

 

それは「ここにいるクラスメイト全員の死を見ること

つまり、生き残れるのはたった一人だけだった。

表紙

 

 

恐怖に歪む生徒たちの顔を見届けた彼は、満足したように窓へ近づいた。

 

そして空気を入れ換えるように窓を開け、自分の身体を地面に叩きつけて自殺してしまった。

 

 

担任教師が遺したものは、100のキラーアクションだった。

 

 

統率と盗撮

一歩足を踏み出すのでさえ躊躇して動けない生徒たちの中で、和田は恐る恐るも先陣を切って歩き出した。

 

その後もドアを開ける、椅子に座ると行動を重ね、それが合図でないことを証明していった。

 

 

生きていく上で避けられない行動を合図に設定するはずがない

そんな簡単に死なせることを下僕はきっと望んでいないと考えを読んでいたのだ。

 

下僕を追い詰めた一番の原因なのも忘れて、生徒たちは彼の度胸に希望を抱き始め、一気に彼の意見を通させる空気を作り上げたが、樫村は不信感を拭えずにいた。

 

 

やがて警察の事情聴取が一人ずつ始まったが、樫村は尿意を催してそれどころではなかった。

表紙

 

 

生活に欠かせない行動を合図にするわけがない。

そういわれても、保証はどこにもない。

横を見れば同じように股間を押さえて悶えている吉川さんがいた。

 

先にトイレに行って試して欲しいという願いも空しく、彼女はその場で漏らしてしまった

表紙

 

 

 

椅子の周りにできていく水溜り。

 

恥ずかしそうに顔を伏せて震えたのも束の間、彼女は頭にペンを突き刺した。

 

 

その直後、和田が聴取から戻ってきた。

 

小便を漏らして死んだと騒ぐ同級生たちに、今トイレに行ってから帰ってきたところだぞと報告した。

一歩間に合わずに死んだ吉川。

 

樫村はやるせない思いと恐怖に包まれて、便座に座った。

 

 

その中で一人ほくそ笑む男が一人いた。

 

井沢は教室を抜け出し、視聴覚室の盗撮映像をチェックするために人気のないところでスマホを取り出した。

それを目敏い和田が後をつけて何をしようとしているか強引に訊き出した。

 

女子の着替えを撮るつもりだった中に催眠映像が映っているかもしれないと言うのだ。

表紙

 

 

 

和田はすぐにゲスの井沢の考えを読み、二人で合図を確認してクラスを支配しようと持ちかけてスマホを奪い、映像を確認した。

 

しかし、和田は確認すると井沢に見せる前に教室に走り、10個ほどの合図が分かったぞと言って、その行動を皆に伝えていった。

 

慌てて追いかけてきた井沢は、二人の秘密にするつもりだったと口を滑らしてしまい、追い込まれていく。
そんな状況にも関わらず、女子を支配してハーレムを作ろうと考えていたせいで、股間を大きくしていた

 

それを和田に指摘されて、慌てて股間を手で押さえた直後、彼は硬くなった性器を自分で千切り取った

 

合図8、勃起した性器に触れる

表紙

 

 

井沢の恥ずかしい最期を利用して、和田は助かるためには全員の結束が必要だと宣言し、完全に信用を掻っ攫った。

 

だが樫村は単純に彼を信用せずスマホの動画を確認したが、彼の言う通り10個程までしか映っていなかった。

 

そこでバッテリーが切れたんだろうなという彼の言葉を他の皆はあっさり信じたが、樫村の予想通り、彼は既に33までの合図を確認していた。

 

 

彼は最後の一人になるつもりだったのだ。

 

 

榊登場と恋の罠

この後も和田の言葉一つ一つに全員が過敏に反応し、疑うことなく従っていく。

 

学校から出るとい合図を利用して、教師を言い包めて帰宅用のバスを手配させ、それに乗りこませた同級生を一気に始末しようと画策。

 

 

制限時間内に4人の死の瞬間を見届けたら、自殺催眠を解除するというボーナスタイムを利用して、恋をしている女子の心を利用して、性器に自然に触れさせようとしたりと、保身のための凶行が次々と生まれていく。

表紙

 

 

 

そんな地獄絵図の中、学校に呼び出されていた榊が久しぶりに学校にやって来た。

 

唯一催眠がかかっていない同級生。

 

彼の存在だけで救われる樫村。

それ以上に彼は冷静な判断を披露して、和田を妄信していた空気を変えようとし、樫村もそれに協力していく。

 

 

しかし、唯一合図を知っている和田はそれをアドバンテージにして、強制的に全員を従わせようとする。

そんな冷酷無比な和田に、榊は殺意を抑えきれなくなっていく。

表紙

 

 

感想

シグナル100、1巻でした。
面白度☆7 デス度☆10

ほとんど逃げ道のない設定で、緊迫感がありました。

最後の一人だけ生き残るのはテンプレですが、ライバルたちを力づくで蹴落とすのはNGで、割と心理戦なところがおもしろいですね。

絵も上手くていいんですが、死に方にリアリティがあったらもっと良かったです。

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