村の周辺の民家では、ゾンビ立ち入り禁止やゾンビお断りの看板がそこかしこに設置されていたりする。

 

そして中には、自分がゾンビになったと気付かないなりたてゾンビもいて、家に帰っても家族から非情に追い返されるシーンを見ることもある。

 

風花は買出しに連れて行ってもらったついでに、実家の様子を見に行ってみた。

 

家には誰もおらず、風花失踪の記事が載った新聞が積み重なって置いてある。

堪らず、そのまま家の中に入ってここにいることを伝えたかったが、体からはぽとぽと蛆虫が落ちてきてしまい、元の生活を諦めざるを得なかった。

著者名:荒木宰 引用元:今日からゾンビ1巻

 

 

 

何百年もの歴史があるこの村では、老若男女バラエティに富んだゾンビたちが暮らしている。

 

文字通り子供も多く、そこかしこで生身の人間の子供と同じようにはしゃぎ回る子供たちの声が聴こえてくる。

 

ただたった一人、初対面の挨拶をする暇もなく風花の背後から忍び寄り、背中に包丁を突き立ててきた少女がいた。

著者名:荒木宰 引用元:今日からゾンビ1巻

 

 

その子は、ほど近くにある遊園地を誘致しようとした一家の一人娘だった。

 

しかし事業は失敗し一家心中。

 

幸か不幸か一人娘だけがゾンビになって生き永らえているのだった。

 

 

おまけに人との会話がずっとなかったから人間の言葉を忘れ、さらに好物はミミズをこねくり回した泥饅頭という手に負えない状態。

 

出会い頭に刺されたにも関わらず、不憫に思った風花は山田のばあさんが作ってくれた泥饅頭を手に一人で遊園地跡地を訪れ、あどけない笑顔を手に入れることに成功。

著者名:荒木宰 引用元:今日からゾンビ1巻

 

 

だがさすがに、ミミズの塊を勧められても、食べるよりは刺される方がマシだった。

 

 

ミチル

遊園地誘致に失敗した一家の一人娘。

一家心中の生き残りと言うか死に残りで、棲家はその遊園地跡地。

 

言葉が通じず話せないので、ミチルという名前も、後生大事に抱えている小熊の人形についているリボンに「チルチル」と書かれていることから、そう呼ばれるようになった。

著者名:荒木宰 引用元:今日からゾンビ1巻

 

 

ミミズ100%の泥饅頭が好物、というか、ある理由があってそれしか食べない。

 

 

感想

今日からゾンビ!1巻でした。
面白度☆6 ゾンビ度☆10

完全なゾンビ漫画ですが、ギャグタッチなので悲壮感があまり感じられません。まともに考えれば、とても悲惨な状況なのは間違いないです。

割と気持ち悪いシーンもあるのに、それもコミカルな感じなので気持ち悪さはありません。あくまで個人的な感想です。

でも、親が集めた新聞を見つけたところはウルッとこなくもないです。

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