たとえ灰になっても1巻
ネタバレ感想
たとえ灰になっても1巻のネタバレと感想と画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
生活するには金が要る。
住むのも、飯を食べるのも、病気を治すにも・・・
大切なものを守るのに莫大な金が要るなら、人は悪魔にもなれるのか?
1話
妹の幸花を助けるため、四宮良真は叔父さんに頭を下げてお金を借りようとした。
しかし、良真の父が殺人犯になったせいで弟一家も相当な被害を受けていて、ビタ一文貸す金などないと追い払われた。
しかも、10億円なんて大金を彼でなくとも借りられるわけがなかった。
妹の余命は一ヶ月しかなかった。
妹が助かるには海外での移植手術しか方法はなく、優先的に順番を回してもらうのと諸々の費用で10億円。
お見舞いの帰りにどうしようもない現実に絶望しかけていると、一人の看護師がいきなり話しかけてきた。
「近々ゲェムが開催される。
そこで勝利すれば、10億でも100億でも手に入れられる。
もし君が僕の質問に答えてくれたら、そのゲェムに参加できるチケットをあげよう。
・・・君は自らが望むもののために、命を懸けることができるかい?」
良真は逡巡したのち「できる」と断言した。
すると女はチケットを胸ポケットに滑り込ませ、跡形もなく消え去った。
そして病院から出て歩道を歩いていると、トラックが突っ込んできて彼は壁との間に押し潰され、内臓や目玉が飛び散った。
薄れゆく意識の中で妹の笑顔が思い出されるが、天使が舞い降りてくるのも見えた気がした。
気がついた時には、なぜか美少女に姿が変わっていた。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻
そして周りには、同じような格好をした美少女が4人。
全員、事故などに遭って死んだと思ったら、姿が変わってこの場所にいて、死ぬ直前に奇妙な女からあのチケットを受け取っていたらしい。
いくつかの共通点。
それが分かったとき、天からクロエルと名乗る天使が舞い降りてきた。
不慮の事故は全てクロエルが仕組んだことだった。
「自ら望むもののために命を懸けられる」
そう答えた彼らはクロエルのお眼鏡に適い、彼女の悪趣味なデスゲームに強制参加させられることになってしまったのだ。
ただ、そのゲームに勝利すれば最大9999億円もの大金を手に入れられ、元の姿で生き返らせてくれると言ってくれた。
しかし、一人の少女がゲームを拒否した。
するとクロエルは彼女に名を問い、彼女は聞かれるまま何も考えずに答えた。
すると、たちどころに彼女の身体は劇薬でもぶっかけられたように崩れ始め、やがて灰になって消え去った。
そしてその灰が再び集まると、元の姿のおっさんになり事故死した状態で再生された。
全員の本名を知っているのはクロエルのみ。
拒否=死。
強制的に始まる、命を懸けたゲーム。
掛け金を決め、サイコロを二つ振って奇数か偶数かを宣言するだけの単純な内容。
しかし、外せば掛け金は没収され当たれば2倍で返ってくる。
それが基本的ルールだが、さらに三つの補足ルールがある。
奇数か偶数かどちらを選んだかは、他の3人に見えないようになっている。
だから、例え出目と選んだほうが違っていても、宣言で当たったと嘘を吐いてもいい。
ただ、その宣言が嘘だと指摘することもできる。それがアタック。
アタックが成功すれば、敗者が勝者にお互いの掛け金の合計分を支払い、さらにクロエルから臨時ボーナスが出る。
失敗すれば支払い義務が逆転する。
そして三つ目のルール。
それはトータル10回目までに誰かの所持金が0にならないと、全員に死が与えられる。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻
つまり、人を殺さないと生き残れない。
2話
強制的に始まった悪戯な天使のデスゲーム。
クロエルの提案でそれぞれ呼び方を決めることになった。
お漏らしをしてガタガタ震えているバカそうなピンク髪がめがね子。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻
小柄でリボンをつけているのがうさ耳ぴょん子改め山田。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻
強気な態度でお嬢様口調なのが常称寺麗奈。
著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻
そして良真は妹に因んでユキと名乗った。
クロエルはそんな良真の名づけ方に大笑いし、どうせならあの父親から取れば良かったのに・・・
そう言って煽ると、彼はあいつは人殺しの悪魔だと言い返し、まんまと挑発に乗って声を荒げた。
突然激昂したユキに他の3人は驚きを隠せないまま、ついに命を懸けたゲームが始まった。