3話

奇数か偶数かのメダル投入。

掛け金の設定。

サイコロを振り、出目を確認する。

奇数か偶数かを宣言する。

アタック若しくはスルー。

それが一通りの順番だった。

元金は一律1000万円。最低投入額は1円で上限はなし。

運の要素が遥かに高い丁半博打。

信頼も協力もないこの状況で重要なのは、圧倒的に相手の心理を揺さぶりそれを利用できるか否か。

アタックには高いリスクがあると同時にリターンも大きい。

掛け金はいくらにするか?

アタックを仕掛けるタイミングは?

そもそもアタックが必要なのか?

アタックのリスクを背負って誰か実行するのか?

それぞれ目一杯頭を働かせた結果、ステージ1は

めがね子 3,980,000

山田 1,500,000

ユキ 5,000,000

麗奈 10,000,000全額

著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻

麗奈は圧倒的に強気な態度で場の空気を支配しようとするが、ユキが彼女の足がずっと震え続けているのを指摘し、他の二人の恐怖を和らげる。

そして、サイコロを振る役目をクロエルは彼女たちに託した。

自分の運命を決めるサイの目。

トップバッターは山田が指名された。

 

4話

皆さん、よござんすね?

山田は自分が賭けた方が出るように願いながら、サイを振った。

出た目は8。

偶数に賭けたのは唯一めがね子だけだったが、彼女はすぐに顔に安心感を出し、山田は不安そうな顔を滲ませてしまう。

それでも次々と偶数に賭けたと宣言していく。

しかし、ユキだけがバカ正直に奇数に賭けたと宣言したのだ。

そのまま誰もアタックを仕掛けることもなく、結果3人は掛け金が元本にプラスされ、ユキは半分にまで減ってしまった。

一連の流れを経験してしっかり理解したところで、続けてステージ2スタート。

次は麗奈がサイを振り、2と5の奇数。

もちろん奇数を宣言していくなか、最後のユキはまた偶数だと宣言してさらに半額の250万円にまで元手を減らす。

どういう意図で自滅していっているのか読めず、3人は逆に怖さを感じ始めていく。

自滅にメリットなどあるのか?

ここから巻き返す作戦があるのか?

山田と麗奈は何とか意図を読もうと考えを巡らすが、めがね子だけは、もしかして自ら犠牲になる気なんじゃないかと感じていた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻

 

5話

ユキの行動が波紋を広げる中、麗奈がめがね子にアタックを仕掛けた。

すぐ顔に出る彼女の様子から、確実に嘘を吐いているはずだと推測。

初めてのアタック宣言にクロエルは興奮し、高らかにアタックを認めた。

アタックを受けると真実を語らねばならない。

怯えながらめがね子は、

奇数です・・・嘘はついていません

と告白。

アタック失敗

著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻

 

これにより、998万円が麗奈からめがね子に支払われた。

めがね子はユキに直接自殺する気なのか訊ねたが、彼女はそれに答えずステージ3に突入した。

 

ユキが振り、出た目は奇数。

3人は奇数を宣言するが、やはりユキは全額を賭けて偶数を宣言した。

その時、めがね子が自殺はダメだと言って止めに入った。

 

病気の妹を救うためにお金を手に入れて生きて帰らなくちゃいけないのに、こんなところで戦わずして死んではダメだと。

するとユキは、自分が犠牲になることで助かる命があるならそれでいいと答えた。

 

めがね子はそれが自分を助けるためだと気づいた。

目標金額が数千万円で一番低い彼女は、既にその目標に達している。だから、このタイミングでユキは退場することにしたと。

だが、非情になり切れないめがね子は、せめて全力で勝負してくれないと、私はこの先笑って生きられませんと説得を続ける。

それにユキはほだされ、

アンタはこんな殺人鬼の子供の俺に生きろと言ってくれた。

 だから俺の偶数の告白を止めてくれた。

 嘘だと否定してくれた・・・そうなんだな?

と、改めて訊ねた。それにめがね子は

はい・・・そうです。最後まで戦いましょう」

と答えた。

 

ユキはその言葉を待っていた。

偶数の告白を嘘だと否定する言葉。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:たとえ灰になっても1巻

 

クロエルもそれを聞き、めがね子からのアタックを認めた。

アタックされた者は真実を話さなければならない。

ユキが賭けた目は確かに偶数だった。

 

アタック失敗

これにより、めがね子は3348万円支払い、残金46万円。

ユキは一気に6946万円になり、トップに躍り出た。