鬼畜島8巻ネタバレ感想
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目玉の石のせいで、カオルの意識が流れ込んだ高久。
化け物一家の母の家で、気持ち悪過ぎる鳥系の妹と交戦中、ついに一家の母が現れた。
一つ目の母
ほぼカオル状態になっている高久は、母を見るなり子供に戻ってしまい、思いっきり抱きつきにかかった。
母ぢゃ~と叫びながら飛びかかると、母は一切の受身も取れず吹き飛ばされてしまった。
そんな母は腰か頭を打ったのか、痛みに顔を歪めている。
そして、見る見る顔の中心に皺が寄り集まりだし、パッと目を開くと一つ目の化け物に変貌していた。
鳥妹の次は一つ目の母が出てきて、もう怖くてどうしようもなくなった高久はブルブル震えながら天井裏に逃げ込んだ。
しかし、はしゃぎたい盛りのカンナはギャーギャー騒がれてイライラし、天井に向けて容赦なく鎌を突き刺し始めた。
嗅覚に優れた彼女がザシザシピンポイントで刺しまくり、ついに高久の足を貫いた。
それでキレた彼は、天井を突き破って小さな鳥っ子の頭を掴み上げ、柱に床にガンガン叩きつけていく。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
もうピヨとも言えなくなったカンナがぐったりし始めた時、母は助けに入った。
ただし、高久を止めた方法は、またあの石と同じように頭から触手を伸ばし、カオルが島に入ってきた人間たちを残虐に始末している光景を見せた。
そんな場面で楽しそうにニヤついている高久を見て、母は彼に生来の殺人衝動があることと、まだ童貞であることを見抜いた。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
そこに、アンナをボコボコにしたマリがやって来た。
母は娘に気付いて、ぼそりと呟く。
「私たちは失敗したけど、この男となら生まれるだろうね。
滅びの子が・・・」
その可能性にマリも気付いていて、高久を特別な男だと思ってウットリしていたのだった。
高久にボコボコにされたはずのカンナは、いつの間にか平気な顔をして立ち上がり、姉と母がなんの話をしているのか訊いた。
母は鳥娘にも分かるよう、詳しく話し始めた。
母は元々島の人間ではなく、バチカンの異端審問官として、この島に調査しにきただけだった。
しばらく調べて、外界との交流もあるこの島なら変な方向に教えが進むこともないだろうと安心した矢先、ヨゼフが降臨したサンタマリアにお告げを賜っている所を目撃してしまったのだ。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
なのに、なぜ異端審問官である彼女が異端者のヨゼフと結婚して子を生したのか。
それは、悪魔がいるなら神もいるはずだと信じ、サンタマリアの言葉のままにヨゼフと滅びの子を産んで神の存在を証明したかったからだ。
しかし、産まれたのはイカれただけの子供たちだった。
そして、滅びの子が生まれなかったのは。お互い初めてじゃなかったからだった。
でも、娘のマリは当然処女で、高久の意識を見た時に彼も童貞だと判明している。
密かにイカれている高久とマリなら滅びの子ができるはずで、母は娘に応援するよと笑顔を見せ、マリは感謝感激した。
姉にボコられたばかりのアンナとカンナも、喜ぶ姉を祝福し、女4人は幸せに包まれた。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
しかし、意識を取り戻していた高久は、化け物娘と結婚して子供を作るなんて何があろうと考えられなかった。
姉と弟の醜い争い
ヨゼフたちがいる本家の方では、カオルと亜美の結婚式が執り行われていた。
無理やり上原と藤井も出席させられ、白粉と唇に紅を差したカオルの気持ち悪さと、後ろ手に縛られた花嫁を見た二つの意味で驚愕していた。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
そして、ちょっとでも文句を言おうものなら、ヨゼフに髪の毛を掴まれてテーブルにガンガン顔面を打ち付けられるおしおきが待っていた。
亜美は、カオルなら自分の言うことを聞いてくれるかも知れないと思い、暴力を止めるようにお願いしてみた。
しかし、サンタマリアだと崇拝していたはずの彼女を平手で叩き倒し、さっそく亭主関白な一面を見せつけて、顔面を踏むわ腹に蹴りを入れるわのDVをやり始めた。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
その時、サトルが上原の心を読み、サンタマリアのはずの亜美がどうしてボコボコにされているんだと言葉にした。
そのおかげでヨゼフは花嫁がサンタマリアだと思い出し、どうにかカオルを宥めてDVを止めるのだった。
そして、カオルが亜美を勢いで殺さない内に、マリアおろしをやることになった。
マリアを下ろす役目はビッグババアがやることになったが、練習をしてから本番をすることになり、その怪しげな儀式の練習台に選ばれたのは、最初にカオルに襲われたにも関わらず、しぶとく生きていた東山だった。
髪型くらいしか原型を留めていないくらいボコボコにされていた彼は、上原に気付くと駆け寄ってきた。
彼女も彼が生きていたことに喜びを感じたが、彼は上原をただの女としか認識しておらず、一発ヤろうとして近づいてきただけだった。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
なんと彼はマリにあそこを切り落とされていて、袋に精子が溜まりまくって我を忘れていたのだった。
その頃、母の家では既にマリが儀式に取りかかっていた。
魔方陣の上で裸になり、奇妙な踊りを踊るマリ。
その横で鳥双子は神妙に祈りを捧げ、母はブツブツとマリアへの言葉を唱えていた。
おぞましき化け物女たちの謎の儀式に唾でも吐きかけてやりたいところだったが、高久の目にはなぜかマリが可愛く見えてどうしようもなかった。
彼女が微笑んでくれるだけで、胸の高鳴りが抑えられなくなっている。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
そして、山羊頭のサンタマリアがマリのところに降臨したのを、カオルは感知した。
そこに、もっと化け物一家をしっちゃかめっちゃかにしてやろうと、ハナクロが衝撃の事実を彼らに伝えた。
マリは裏切って母側に付き、今はマリアを降臨させて高久と子作りする直前だと言った。
愛娘の裏切りにヨゼフが涙している頃、サンタマリアは正体を現し、巨大な一つの目玉になっていた。
それこそが悪魔の種子であり、マリが宿すべきものだった。
マリは目玉を全身に取り込んでいった。
すると、ぐちゃぐちゃだった口元がみるみる元の綺麗な顔に戻っていったのだ。
本当の彼女の素顔を見た高久は、思いのほかイケル顔のせいで、まだ心臓が高鳴っていく。
自信を取り戻したマリが、もっとよく彼に顔を見せようと近づいた直後、鼻から下がズルリと溶け落ち、またぐちゃぐちゃの状態に戻ってしまった。
著者名:外薗昌也 引用元:鬼畜島8巻
それは、マリの裏切りを知ったヨゼフが、東山に無理やりサンタマリアを取り込ませようとしていたからだった。
サンタマリアの引っ張り合いで、母側のパワーが負けてしまっていたのだ。
このままでは自分たちのところに滅びの子が産まれないと悟り、母の真梨子は、元夫のヨゼフを先に始末することに決めた。
感想
鬼畜島8巻でした。
面白度☆9 マリ度☆9
悪者側に魅力的なダークヒロインがいると、グッとストーリーがおもしろくなったように感じられますが、まさにマリは適役ですね。
嬉しくないお色気シーンはさることながら、処女だと指摘されて恥ずかしがるところなんて、気持ち悪さの向こう側に到達しています。
8巻は単純におもしろかったです。