15話

叫竜の出現は作戦司令官のハチにより、13都市と26都市の操縦者たちに通達された。

 

 

およそ10時間後に到達する敵の数は、100~150はいると見られる。

 

その中には、都市ほど大きい巨大なものも確認されていた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

セレモニーが終わってすぐの戦闘になってしまったが、ゾロメは大人から褒められたばかりでテンションマックスになっていたので、敵の大群がなんのそのだった。

 

フトシの不安もそれで払拭され、大好きなココロにも流れで声をかけた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

ただ、ミツルはあくまで冷静だった。

 

今回は初めて他の部隊との共同戦線になるが、それでも敵の数が多すぎるのを懸念していたのだ。

 

しかし、ゾロメと同じく深く考えないミクがストレリチアがいるから大丈夫だろうと楽観的な意見を返す。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

フトシがまたそれに納得するが、イクノはヒロが正式な操縦者じゃないから出撃できるかどうかを心配する。

 

それもまたゾロメとミクの楽観コンビが大活躍したばかりのヒロを出さないわけがないと言ってヒロに声をかけ、彼も明るく返した。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

しかし、ほんの僅かな違和感をイチゴとゴローは見逃さなかった。

 

 

 

敵が到達するまでまだ時間があり、コドモたちは寮の部屋に戻ってそれぞれ準備をすることになった。

 

ゴローは部屋に戻ってすぐ、ゼロツーの話題を話そうとしたが、もうヒロの胸の苦しみは限界に近づいていて、立ち続けるのもままならないほどになっていた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

ゴローが駆け寄り声をかけても、大丈夫だと強がるヒロ。

 

胸を押さえているので怪我でもしているのかと思ったゴローが胸元をはだけさせ、やっと最近調子悪そうにしていた原因の腫瘍を見てしまうのだった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

いつからそうなったのかも話そうとしないヒロに痺れを切らしたゴローは、すぐに人を呼ぼうとしてポケットに入れていたボタンを押そうとしたが、ヒロが止めた。

 

操縦者として必要とされ、皆と一緒に戦えることに生きがいを感じていたヒロは、自分がなんの役に立たなくなることよりも、自分がどうなっても次の戦いも出撃したいと考えていた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

誰にもイチゴにさえ言わず、ゴローにも見逃して欲しいという。

 

それは、自分からもパートナーからも逃げたくないからだった。

 

 

しかしゴローは認めなかった。

 

みんなと戦いたいと言うのなら、もしヒロが死んだときにイチゴやゴロー自身、他の仲間がどれだけ悲しむかを考えているのかと。

大きな戦力で頼りにしていたとしても、誰も死んでまで戦って欲しいなんて思っていない、周りの気持ちを考えろと正直な思いをぶつけたのだった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+