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著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻
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8話

その頃メイは、教室にいた蓮乗に接触し、佐原がどんな奴だったか、どう思われていたかを訊き出そうとしたが託と同じ言葉で拒否されてしまう。

 

その直後、救急車のサイレンが耳に飛び込み、嫌な予感がして教室を飛び出した。

 

 

人だかりの中には佐原がいた

 

託は救急隊員に名前を呼ばれていたが意識はなく、当然返事もない。

 

それを心配そうに見つめる千明と、彼女の背後に託の影があるのをメイは見た。

 

思わず胸座を掴み、犯人呼ばわりして声を荒げるが、千明はどう捉えていいのか分からない奇妙な笑みを零した。

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

千明を犯人と確定できる証拠もないが、彼の傍にいて通報したのが千明なのは事実。

 

 

メイは佐原にまた足を叩かせて真実を訊こうとするが、なぜか彼はジッと騒ぎを傍観しているだけだった

 

そして後から追いかけてきた蓮乗が死んだ佐原の名前を連呼するメイを殴り飛ばし、事故を荒立てることの不謹慎さを詰った。

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

メイは大人しく引き下がり、唯一心配してくれるアオイに付き添われてその場を離れた。

 

 

 

警察の事情聴取を受けている千明を待つため、蓮乗は教室に戻った。

 

無理矢理渡された託の漫画が気になり、仕方なく読み始めたが、受け付けないエロ要素以上にシュール過ぎて理解できず単純におもしろくないと感じた。

 

しかし読み進めると、どうしてこの漫画を読んでもらいたがっていたのかが分かった。

 

 

小学生の時から助けてくれ続けた感謝と、漫画で傷つけてしまった謝罪の気持ちがこもった蓮乗だけに向けた漫画だった

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

彼の思いを知り、冷たく接した後悔と彼の大怪我の心配で涙する蓮乗を、聴取から解放された千明は廊下からそっと盗み見、今度はしてやったりな風にニヤけていた

 

 

9話

佐原と千明が実和と知り合ったのは、10年前の4月だった。

 

 

サッカーがうまくなりたくて下校中もボールを蹴りながら歩いていた彼を千明は注意したが、彼がやりたいと言えば二言目には認めていた。

 

そんなある日、保育園の園庭の端に数人の子から追い詰められている子がいた。

それが実和だった。

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

彼はフェンスにボールをぶつけて驚かせ、いじめっ子たちを追っ払い、実和は一瞬で二人に懐いた。

 

 

3人で土手に寄ってまったりした時間を過ごしていたが、いつもなら塾に行くはずの千明は、祖母が死んだから今日は行かなくていいと言われたらしく、でも急いで帰る様子もない。

 

それどころか、生前、死んでも傍にいると言われたから別に悲しくないという。

 

彼は呆れたが、祖母の言葉の意味を教えようとはしなかった。

 

代わりに実和は、魔法少女のアニメの設定と同じで祖母は魔法少女になったのだと感動し、顔も名前も知らない千明の祖母を褒め称え、千明を笑顔にさせた。

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

その後で、妹を探していた謙汰に会った。

 

 

それから10年経っても、千明はどこかズレたままだった

 

 

 

託の事故現場に手向けられた悪質な献花をメイが蹴散らしていた時、タイミングよく千明が通りかかり、メイは橋の下に連れ込み、佐原と託を殺したのか訊くが、千明はどうとでも取れる返事をした

 

突き飛ばせと言われたら突き飛ばすし、死ねと言われたら死ぬ

 

何を思ってメイに従うと言い出したのか分からず怖ささえ感じたその時、謙汰がメイの襟を引っ張って引き剥がした。

 

それでまた人が集まってき出したので、メイは仕方なく退散した。

 

 

しかし千明は謙汰に助けられたことが不本意だった。

 

なぜなら、実和を殺したのは自分だと思っていたからだった。

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

だが、謙汰は妹の死は自分に責任があると思っていた。

 

 

 

メイに味方してくれようとしているのはアオイだけだったが、幽霊がいるなどと打ち明けられないメイは冷たく突き放した。

 

そして自己嫌悪で自分を罵り、先入観なくオカルト話を信じてくれるバカを欲した。

 

 

その時丁度、託の家の前を通りかかったところだった。

 

彼にもまだ訊きたいことはあったが、もうあの事故で彼は死んでそれも叶わないと思った直後、2階のベランダに普通に元気そうな彼が出てくるのを目撃したのだった。

おくることば

著者名:町田とし子 引用元:おくることば2巻

 

 

10話

10話ではメイが託の家に入り込み、託目線での真実が語られていく。

 

事故の真実。

小学生の頃の真実。

漫画で蓮乗を傷つけた時の真実。

そして、彼から見た佐原の真実が明るみになる。

 

 

感想

おくることば2巻でした。
面白度☆9 ままならなさ度☆8

それぞれが生活する場所においての立場やポジション、性格などから思ったようにいかないままならなさに振り回される2巻だったと思います。

もしかしたら、元凶は佐原の無意識の悪意みたいなものかもしれないフラグが立ちましたが、そこに実和の事故や千明の犯行などがどう絡んでくるのか楽しみです。

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