シグナル100
3巻ネタバレ感想
シグナル100のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
朝比奈の復讐に翻弄されるC組。
絶望した園田は精神が崩壊して飛び出し、それを追った一人の女子。
しかし彼女は、舞い戻ってきた教師に惨殺されてしまった。
教師VS朝比奈
下僕の復讐は同僚の教師にまで及んでいた。
パワハラで追い詰めた校長を始め、彼の恨みを買った合計5人の教師の家族が暗示をかけられ、自宅で一歩も動けずに人質になっていた。
ボーナスタイムに失敗したため、榊は下僕の自宅に催眠を解くヒントを探しに行くことにした。
その前に樫村に告白した。
頬を赤らめて驚く彼女に、俺の代わりにリーダーになれ、自分を見失わなかったお前ならできると言い残して行った。
樫村は、箕輪、小宮山、久保田と共に食料を探しに購買に行くと、そこで血塗れで死にかかっている和田を発見。
何とか蘇生に成功して事情を訊くと、教師がC組全員を殺しに来ていることを知らされる。
他の生徒は朝比奈を拘束したまま、いち早く逃げ出していた。
樫村は唯一抵抗できる朝比奈の協力が必要だと考え、彼女の縄を解いた。
樫村の心からの説得で協力を決めた彼女は、和田のアドバイスもあって、なんとか教師の一人を拘束することに成功。
しかし体育教師を捕らえる時にイカレタ園田が彼女の存在を教えてしまい、深手を負わされる。
だが園田がすぐに教師にしがみついて謝り動きを封じたおかげで、何とか拘束する。
家族を人質にとられ、または既に殺された教師は憎しみを生徒にぶつけることに躊躇しなかったが、ただ一人、養護教諭の八代だけは生徒に危害を加えようとしなかった。
まだ小さい一人娘が人質になっているものの、相談に乗っていた朝比奈を始め、生徒を手にかけるなど考えたくもなかった。
保健室に運ばれた朝比奈は手当てを受け、樫村の心からの謝罪もあって、自分が犯した罪に向き合い、樫村の誠意のためにも生きていこうと決意する。
しかし、そこに現れた校長。
家族のためと言う免罪符を掲げて、斧を振るうだけの殺人鬼に成り下がっていた。
朝比奈は樫村を助けるため、彼女たちを逃がして校長と一人で対峙する。
榊は下僕の家で催眠を解く薬を、運よく手に入れられていた。
果たして彼は、教師の凶行が完遂される前に間に合うのか・・・
解催眠
薬を手に入れた榊が学校に戻ってきた。
催眠におけるストレスを抑えることで、暗示の効果を封じ込められる薬。
数は全部で5錠のみ。
しかし、まだ試験段階で効果は保障できなかったが、そんなときにも率先して身体を張るのはいつも和田だった。
運よく薬は効果を発揮し、彼は催眠時の記憶をなくしたようで、他人に暴力をふるってしまっても自殺行動を取らなかった。
効果があると見るや、堂上が一錠を奪い取って飲み込んでしまった。
他の生徒も我先にと群がってくるが、樫村は声を荒げて身勝手な行動を諌めた。
そして拘束した教師の一人に残りの薬を渡し、2錠を家族に飲ませてあと1錠で薬の成分を解析して量産して下さいと頼んだ。
本当に何の罪もない家族を最優先に助ける道を彼女は選び、榊は彼女の決断に委ねた。
まだ理性が残っていた教師はそれを引きうけ、家に引き返した。
しかし、程なくして和田と堂上から薬の効果が切れ、催眠時の記憶を取り戻してしまった。
そのショックで堂上は合図に引っかかって自殺。
朝比奈のボーナスタイムの穴を見つけて、意識を失わせて後で助けるつもりだったあぶれた4人も、意識を取り戻したタイミングで自殺してしまった。
すると、そこでクラスの半数が死んだことになり、また下僕が現れた。
そして新たなボーナスタイムのルールを伝えてきた。
それは午前4時までに榊を殺すことだった。
学校は午前二時より先は閉鎖され、それ以降誰かの出入りがあれば暗示を発動させるチャイムが鳴り、全員が自殺させられてしまう。
つまり、榊を校外出してしまえばアウトだった。
一足早く半数の死を目撃した樫村は、先に榊にボーナスタイムのルールを伝え、逃げるよう促した。
しかし榊はそれを拒み、相思相愛だと分かった二人は助け合うことを誓って、留まることに決めた。
和田の策略と榊の本性
和田は榊を殺してクリアしようと煽るが、じゃあどうやって殺すんだと話が転がり、残りの生徒は踵を返してホールに戻り始めた。
先頭を歩いていた男子がホールの扉を開けた瞬間、彼の首を包丁が貫き、血飛沫が吹いた。
薬の効果がなく、妻と子供を失った教師が戻ってきていたのだ。
榊はどこだと喚き散らしながら、手当たり次第に包丁を振り回し、榊はここにはいないという言葉を信じようとせず、追いかけてきた。
和田はこんな状況でも計算高く皆を扇動し、上の階に逃げるよう誘導していく。
足の遅い女子が一人犠牲になりながらも、全員は前だけを向いて走り続ける。
和田は扉を押さえながら生徒が先に進むのを励まし、最後尾に男子の児玉一人だけになったと知るや、彼を残してドアを閉めた。
児玉は焦ってドアを叩きまくってしまい、暗示が発動してしまった。
「ドアを3回以上ノックする」
彼はすぐ後ろに迫った教師に自ら飛びかかり、相手の包丁で腹を突き刺して、二人諸共階段を転げ落ちていった。
叫び声がしてから静かになったのを確認した和田は、そっと扉を開けて二人が死んでいるのを満足そうに見つめた。
今まで自殺した生徒は、手近な道具を使って自傷する傾向があったのを利用し、まずは児玉をパニックに陥れてノックの合図で暗示を発動させ、教師の包丁を使うだろうことまで計算してここまで誘導したのだった。
そんな一か八かの賭けで同級生の命を奪うなんてと責められるが、彼は堂々と少数より多数の命を選択すると宣言した。
そしてもう一つ、目的があった。
それは、まだ教師が使わずに持っているであろう、量産用にしてくれと頼まれた残り一つの薬の錠剤だった。
暗示にかかったままでは、榊を傷つけることさえできない。
だから、薬を使って一時的にでも暗示から解き放たれた一人が榊を殺すことで、榊以外の犠牲を出さずにボーナスタイムをクリアしようという作戦だった。
園田が思いを寄せていた羽柴は、気が狂った園田を気の毒に思い、また樫村のブレない意思に感化されてこれ以上誰かを殺して生き残ることに、意地でも賛成しようとしなかった。
すると和田は、いやらしい笑みを浮かべながら、榊を正義のヒーローか何かみたいに勘違いしてるんじゃないのか?あいつの正体、知らねえだろと言ってきた。
理科室に身を隠していた樫村と榊。
樫村はレイプから助けられる前から好きだった樫村と相思相愛だと分かって、こんな状況でも恋する乙女の表情で彼の肩に頭を預け、あの時助けてくれたのは運命に違いないと、すっかり夢見心地だった。
その横で榊は相槌を打ちながら、何か含むような顔を密かに見せた。
感想
シグナル100、3巻でした。
面白度☆7 可哀想度☆9
同僚の教師にどれほどのことをしたか知りませんが、矢代先生はおそらく何もしてないでしょうに、とばっちりで悲惨な最期を迎えさせられて可哀想でした。
それに朝比奈も、最後の最後に樫村の存在に救われたものの、可哀想な人生でした。
園田は気が狂うわセクシー担当にされるわで、自業自得なんですが可哀想に思えてきました。