7話

未来のことだと言われると、身に覚えのないことなので戸惑うしかない。

すると彼は強引に手を引いて島で一つの食堂に行き、もう閉まっているのにも関わらず大声を出して戸を蹴り、無理やり開けさせ、彼女はざるそば、彼はチャーシュー丼を頼んだ。

 

未来はどうやっても絶対に変わらないとのたまう彼が見せた別の写真には、彼女がざるそばを顔面に被っている場面が写っていた。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

彼女はその未来を回避しようと、カツ丼に注文を変えたが、丁度できあがったざるそばを持ってこようとしていた店員が戻ろうとした時に足を滑らせ、結局写真と同じ目に遭ってしまうのだった。

 

未来が変わらないことを身を持って教えられた彼女が次に見せられたのは、崖からナナオを突き落とした時の写真だった。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

彼女の転入初日に予知したその写真を今まで誰にも見せずに黙っていた意味を理解し、彼女は白を切りつつ何でもすると言って、あえて相手の目的に乗った。

 

そして彼はいやらしく笑い、彼女いないんだよねと答えた。

 

 

彼の部屋に移動し、さっそく彼は上半身裸になって彼女にマッサージさせ始めた

 

能力者としても人としても自分のことしか考えていない彼に思わず殺意が篭って力が強くなってしまうと、未来は写真通りにしかならないから、写真に写っていた夜の10時の体育倉庫でしか、あの状況は起こり得ないと彼はご丁寧に答えた。

 

彼女もここで殺すのは得策ではないと思い、部屋に帰ろうとするが、自宅待機だと怒声を浴びせられ、この部屋に残ることを指示されてしまう。

 

 

彼は片手をカメラにかけて眠り始め、しばらくすると計5枚の写真を撮った。

 

その中の一枚を確認したとき、彼女は驚きのあまりに悲鳴をあげそうになった。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

 

8話

彼女はその一枚をタイツの中に隠し、カメラを持って外に出た。

彼が撮らない限り、何の変哲もないポラロイドカメラでしかないのを確認すると、彼の予知夢に抗うための行動を開始した。

 

朝になって彼が目を覚ますと、彼は彼氏面をして部屋の掃除でもしてもらおうかと頼み、彼女もかいがいしい彼女を演じて仕方なく受け入れた。

するど程なくして彼は背後にそっと近づき肩に手を置いて、何か隠しているだろう?と訊いてきた。

 

予知夢の能力はきっかり5枚の写真を撮るのだが、今朝は4枚しかなかったと説明しながら、彼女の制服の胸の隙間に手を差し入れてきた

それは欲情して襲ったわけではなく、そこに隠していた写真を取り返したのだった。

 

それに写っていたのは、衣服が乱れたナナが縄跳びで首を絞められ、おそらく殺されている姿だった。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

普通に考えれば、彼に返り討ちにされたようにしか見えない。だが彼女は殺人などしたくないだろうと揺さぶると、彼は10時に体育倉庫で待って、何も起こらなかったら信じると提案してきた。

 

 

彼女は早めに体育倉庫に行って隠れ、毒を塗った針を改めて確認した時、手が滑ってベンチの下に転がっていってしまい、その直後に彼が入ってきた。

 

あらかじめ彼の腕時計を10分進めておいたので油断しているはず。そう信じて傍にあった縄跳びを掴んで背後から首にかけた。

しかし絞まりきる前に腕を入れられ、あえなく失敗してしまった。

 

時計の細工にも気づかれていたし、そもそも実際の時間ではなく写真に写っている通りにしかならないのだった。

 

実際に殺されそうになった彼は遠慮せず、別の写真の通りに彼女の服のボタンを引きちぎって初体験を済ませようとした

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

 

しかし、彼女に手首を掴まれたと同時に、彼は苦しみ出した。

 

時計の細工に気づかれたのも、写真の未来を覆せないのも誤算だったが、運よく毒針の近くに押し倒されたのは幸運で、そしてナナが首を絞められていた写真は彼女の自作自演だった。

 

タイツから取り出した本物の予知夢写真を見せられた瞬間に彼は絶命し、直後にその写真の中の光景が再現された。

 

それに写っていたのは、キョウヤとミチルがここに入ってきた直後の場面だった。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

 

9話

クラスメイトの能力調査の件でナナを探していたミチルが部屋にいないのを心配してキョウヤに相談したらしかった。

 

彼が何か言おうとする前に、ナナはまずミチルにツネキチを回復させるよう必死に訴えて緊迫感を演出した。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

 

どうやら今日の昼間、ツネキチはナナと付き合うことになったと言いふらしていて、それを耳にしたキョウヤは彼の部屋に入り、ある写真を見つけてここにいるかもしれないと検討をつけたようだった。

 

その写真は、ナナが自作自演で撮ったやつだった。

 

ツネキチの首を絞めようとしている写真は見られていないようなので、自分が裸でいる写真をネタに脅されていたのだとごまかし、これ以上男子のキョウヤが詮索しないように運んだ。

 

そしてツネキチは、襲おうとしてきたところで急に苦しみ出し、近くに何かの気配を感じたと言って切り抜けた。

 

目立つ外傷はなく、傷を直そうとしたミチルがそれを証明してくれた。

 

人類の敵は何でもありだなと彼はまた疑いの目で見てくるが、それはナナが言ってやりたい台詞だった。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻

 

 

一通りの説明を済ませ、ツネキチの部屋に直行して残りの写真を回収していると、そこにキョウヤもやってきて何かを探し始めた。

もしかしたら持病の発作で死んだかも知れないツネキチの常備薬を探していると言いつつ、ナナが首を絞められている写真は予知夢ではないかも知れないとも言い出した。

 

首にかかっている縄が二重になっているのは、殺人をしようとしている人間の心理として可能性はかなり低いと言うのだ。

彼はどうしても、彼女が犯人だとして考えを進めていた。

 

 

彼女は部屋に戻り、写真が一枚足りないのに気づき、あるとしたらツネキチが身に付けているしかないと思い、急いで倉庫に戻った。

 

しかし蘇生を試みていたミチルにナナオを崖から突き落としている写真を先に見つけられ、彼女はこの場で殺す覚悟をして声をかけた。

著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ2巻