38話

姫蘭は躊躇いなく真正面から突っ込んでいった。

それをユキは落ち着いて手首を掴んで防御した。

 

姫蘭は驚いたが、左手ででーんしようと繰り出した。しかしそれもユキは落ち着いて手首を掴んで止め、生前肉体労働をしていたおかげで身体能力には自身があるのだと打ち明け、姫蘭の腕力では敵わないことを示して見せた。

姫蘭は忌々しそうに顔を歪め、よくもアイドルの腕をとアイドルらしからぬ言葉を吐いてから唾を吐きかけた

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年4号

 

 

腕を離せなかったユキは顔面に食らって僅かにひるんでしまい、その隙を突かれて掴んでいた腕を解かれた。

 

真っ向勝負ではでーんができないと分かった姫蘭は、残り時間の少なさを考えてもターゲット変更は危険だと考え、チェンジを使おうと思った。

だが、相手が鬼と分かっているのに一切逃げる様子のないユキの思惑が気になって仕方ない

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年4号

 

 

確かにさっき、ユキは姫蘭を潰すと言った。

 

でーんさせないようにして時間切れを待つのは、そこまでじゃない筋力差が証明された今となっては不確定な方法だ。

ならどうやって、何を潰すのか。

 

そう考えている間も刻一刻と時間が過ぎ、姫蘭は腕時計に視線を落とした。

その瞬間、ユキが敏感に身構えた。

また少し腕を動かすと、同じように身構えて何かに備えようとする。

 

それで姫蘭は、ユキがチェンジを潰そうとしているのだと気づいた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年4号

 

 

時計をしている腕を動かすと、ユキも時計をしている腕を動かして備えたことから、どれかのスキルを使ってチェンジを潰そうとしている可能性が高い

 

まずサーチは消去できるとして、ナイトメアは既に食らっているからこれもない。チェンジ同士で潰せるとは思えず、ならばテレポーテーションしかなかった。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年4号

 

 

視認している相手と鬼と子を入れ替えるチェンジ。

つまり、チェンジを撃たれた瞬間にテレポでその場から消えてしまえば躱せるのも道理。

 

ユキ自身の経験か他人の失敗を見たのかどうかはさておき、そこまでして脱落させようとしてくるユキを、姫蘭は逆に返り討ちにしてやろうとほくそ笑んだ。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年4号

 

 

 

その頃、生前のユキの正体に気づいているらしいカエデは、このまま逃げ切れそうな雰囲気の中、ニヤニヤしながら歩いているとを見かけ、より一層頬を染めて手を組もうと持ちかけていた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年4号

 

 

残り、4分30秒。

 

 

感想

たとえ灰になっても36話37話38話でした。

まあ、これはユキと亡々死の演技でしょうね。と言うより、そう思いたい。

カエデが実は冷静に状況を判断しているキャラなのが小出しにされてきて、麗奈が大ピンチに陥り、シヨーコは行方知れず。

明らかな悪役が負けるのか、それとも牛やルセットみたいに無慈悲な退場が続くのか・・・

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