9話

入江くんに誘われた初デート。

 

入る予定の映画館の前を素通りして、早く着き過ぎた時間を潰すために待ち合わせ場所が見える位置でスタンバイ。

いつも職場に着ていくようなラフな格好じゃなく、色んなワードで検索した結果、二十歳のお祝いにもらったブラウスとスカートを。

彼はジッと見ていたようだけど、何も言ってくれないので不安になる。

著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻

 

でも、好きな人とデートしている事実が全てをキラキラさせていた。

 

 

人と動物の絆を描いた泣ける映画。

とてもいい映画だと感じても、隣に彼が座っているせいでなかなか集中できず、感想を言える程度にはしなければと気合を入れた。

 

 

映画が終わった後に寄る、喫茶店を調べてくれていた。

その店はタイミング悪く臨時休業だったけれど、他の店の候補をわざわざメモしてくれていた。

 

いい雰囲気と香りの店でも、信子はコーヒーが飲めなかった。

できるだけ苦くなさそうなのを選ぼうとしていると、彼がシソジュースがメニューにあるのを見つけてくれた。

見つけてくれたのもそうだけど、前、皆で行った居酒屋で頼んだものを覚えてくれていたことが嬉しかった。

著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻

 

 

映画は同じように感じて楽しめていたので、感想を話すのが楽しかった。

 

そんな時間はあっという間に過ぎて、店を出たら解散。

と思ったら、公園に誘われてベンチに行って、靴を脱ぐよう言われた。

 

服と同じように、普段履かない硬いヒールの音が鳴る靴を履いていたせいで靴擦れしていたのをしっかり見抜かれていた

 

彼が取り出したのは、可愛いイチゴ柄の絆創膏。

著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻

 

 

自分で貼れるからと受け取ったけれど、スカートが風にはためいて手が塞がってしまう。

すると、今日一番のドキドキする出来事が起きた。

 

 

10話

初デートにドキドキしていたのは、入江くんも一緒だった

映画デートに決めて、近くの喫茶店の休みも調べて、金子からデートの心得を教わって。

 

待ち合わせ時間より早く着き過ぎてしまったものの、同じく彼女も早めに来てくれていた。

すぐにいつもと雰囲気の違う服装をしていることに気づいたけど、彼氏でもないのに褒めるのはどうなのかと言葉を飲み込んだ

著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻

 

 

隣に彼女がいるだけで、手を置く位置さえ気になって映画に集中し切れなかった。

彼女もおもしろいと思ってくれたのか表情からは分からないし、寄る予定だった喫茶店は臨時休業だし、でも、金子の教えのおかげで他の店の当てがあったので助かった。

 

シソジュースがおいしいと言ってくれる彼女の顔に、思わず見惚れていた

でも、初デートで黙って見つめる無かれと注意されたので、気持ち悪がられないように目を逸らした。

 

映画の感想を言い合えるのは楽しいと言ってくれても、みんなの感想も聞いてみたいと言う彼女の言葉が、遠まわしにもう今日の続きはないんだと言われた気がして落ち込んだ。

著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻

 

でも、好きな人と一度でもデートできたのは十分な僥倖だった。

 

 

靴擦れが辛そうなのを助けてあげたかったけど、適当に鞄に突っ込んだ絆創膏がこんな可愛い柄だったとは気づかずに焦った。

しかも、不用意なボディタッチは厳禁だと教わっていたのに、彼女の了承も得ず足に触って絆創膏を貼ってしまったのは、顔を赤らめた彼女を見て血の気が引いた

 

でも、お礼を言われたので胸を撫で下ろした。

 

 

夕日に眩しそうに目を細める彼女にまた見惚れた。

だから、今日が終わる前に次のお誘いをしたら、今度は彼女から「二人で」とはっきり言ってくれた。

著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻

 

 

感想

モブ子の恋2巻でした。
面白度☆10 キュンキュン度☆10

はい最高でした。君に届けで受けた衝撃並に、2巻も私のツボにガンガン入ってきました。

喰う寝る~でもありましたが、完全な入江くん視点の回もいいものですね。付き合いが始まってからも見たいですが、じれったい二人ももっと見ていたいジレンマに駆られています。

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