9話

アカズの家に資料は残されたままで、カードキーの有効利用方法まで記されていた。

 

旧保健室の地下には近未来の秘密基地のように綺麗な区画が広がっていて、カードキーで入れる部屋があった。

 

そこでさやかは驚愕の事実を説明し始めた。

 

 

さやかの脳内年齢は27歳

それだけでも意味が分からず驚きだったが、茜はタイムリープなどしていなくて、この一ヶ月を既に200回経験しているという。

 

そして、その同じ回数死を経験している。

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

この田舎はタイムリープする為だけの実験施設で、茜は主検体、さやかを含めた学校関係者の10人は側検体だという。

 

 

さやかは元々実験する側にいたから、不測の事態に備えて資料を残すようにしたが、その記憶を消され体も小さくされたんだろうと推測していた。

 

 

恐ろしく信じがたい説明に戸惑う茜が自分の目でいつでも真実を知れるよう、さやかはこの施設のキーを渡し、その日は帰るのを見送った。

 

残ったさやかは自分の命と引き換えに、残りの一ヶ月は茜に手を出すなと要求した時、第三者の顔を見て驚かずにはいられなかった

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

 

それからさやかは学校に来なくなり、茜はどうしていいか分からず不安が募っていった。

 

 

来る7月11日までに何かしなければと考え、日記を書くのを止めた

 

7月4日、案の定、日記を書かなかったことで姉はまた恐ろしい表情に変わり、連帯責任を言い渡してきたが、なぜか今までのように豹変した皆に殺されるようなことはなく、雑巾がけを命じられただけだった。

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

これで、殺される理由と日記を書かないことに明確な繋がりがないのは分かった

 

 

そして7月11日になる直前に地下の整理区画の最奥部へ行き、巨大なモニターがある司令室のような部屋に行き着いた。

 

出鱈目にいじってモニターが起動し、映し出されたのは現在のニュース番組か何かだった。

 

そしてキャスターの台詞でおかしいのはこの田舎だったとすぐに気づいた。

 

 

今は2047年

 

確かにタイムリープはしておらず、50年間ずっと14歳として、同じ経験をさせられていたのだった。

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

 

2047年の渋谷の立体映像を切った第三者が現れ、まだ20分あると迫った。

 

その何者かは、あの絵と同じ、蛙と蛇のマスクを被っていた

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

10話

蛙マスクが言うには、正確には2026年から実験が始まったから21年だという。

 

その間、タイムリープの成功事例は3回。

 

茜の指定された記憶が抽出できるようになれば用済みになり、後数回ほどの実験でこぎつけるつもりらしい。

 

 

そんな話しをしている間に日付が変わり、蛙マスクは銃口を向けた。

 

 

肩から血を流して必死に逃げた茜は、まだ見ていない部屋に逃げ込んだ。

 

そこには、自分やさやか、その他大勢の人の名前が記された脳が保管されていた

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

時間が戻らないなら、生物を複製することで記憶を引き継がせていたのだ。

 

 

自分が何なのか分からない悔しさに満ちた茜はさらに奥の部屋のドアを開けた。

 

そこには、殺された今までの自分たちがゴミのように捨てられていた

 

一体自分は何なのかと言われれば、相田茜の情報をコピーされたクローンだった。

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

 

楽しい思い出も、殺し殺される恐怖も、この田舎の全ての人は物扱いされる消耗品でしかなかった

 

 

追いついた蛙マスクに怒りをぶちまけ、正体を暴いて必ずここから脱出してやると声を荒げる茜。

 

すると蛙マスクは賭けを提案してきた。

 

あと数回の実験の間に、正体を当ててごらん?と。

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

一回の実験で回答は一回。

 

正解すればその時の被検体は解放する。

 

最大のヒントは、堆く積まれた死体の中に蛙マスクの中身もいるということだった。

 

そして茜は、全ての記憶を保持したまま、また偽りの6月4日に戻った。

 

 

 

あそこに捨てられていたのは、主検体である茜、近しい存在として組み込まれているクラスメイトと姉。

著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド3巻

 

 

転校生として繰り返して来た挨拶の中で、今回は犯人探しをする異様な緊張感があった。

 

 

そして始めに、さやかに全てを話して仲間にするところからスタートした。