今ではキスが特別な人とだけするものだと知ったヒロは、イチゴのそれを奪って申し訳ないと続けた。

 

気持ちを誤解されていると分かったイチゴはやるせなさに手を握り締め、彼が謝り切る前にさっと駆け寄った。

 

そしてそっと顔を掴み、爪先立ちになってキスをした

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

不意打ちのキスに驚き、ヒロは目を見開いた。

 

イチゴの気持ちが分からず、でも拒むことはできず、ぐっと押し付けてくる不器用なキスの感触をしっかり味わった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

 

星明りで薄ら浮かび上がる二人の顔がくっついている影を、ゴローは岩場の陰から目撃してしまっていた。

 

好きな女の子と大切な親友がキスをしているところを見続けられるほどメンタルは強くなく、目を逸らした。

 

その直後、イチゴは唇を離して大きく息を吐いた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

キスをしている間、ずっと息を止めていたらしいイチゴは呼吸を荒げ、パーカーもずり落ちてはだけていた。

 

そして、模擬戦でしたキスは無意味なんかじゃなく、特別な意味を込めたキスだったのだと打ち明けた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

ゴメンと謝りながら、精一杯の告白をしたイチゴ。

 

リーダーとしてちゃんとやれれば、フランクスに乗ることに命を懸けている彼に女の子として見てもらえると思っていた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

 

その頃、ゼロツーも眠ることなくまだ一人きりで岩場で星空を眺めていた。

 

パパたちがヒロを利用して、叫竜の姫がいるグランクレバスに自分を運ばせようとしているなど知る由もなく。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+