善悪の屑5巻ネタバレ感想
善悪の屑のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
小学生男児4人を惨殺した桜井。
うだつの上がらない日々を送っていた彼は、衝動的に子供を手にかけた。
この殺人鬼にも、残酷な復讐が執行されるのだろうか。
32話
桜井は警察の事情聴取を受けていた。
取調室で二人の刑事を前にしても動揺した様子を全く見せないどころか、名門学校に行って将来たくさん稼ぐはずだったのに、1円も稼ぐ前に死んじゃって心から残念だと思うと、饒舌に口を開いた。
現場からは桜井を犯人だと示す物証が出てこず、起訴するには至らなかった。
殺された子供達の親はファミレスに集まり、復讐計画を進めようとしていた。
警察が立件を見送ったなら自分達が仇を取るつもりだと一組の夫婦が言い出し、他の二組は賛同しもう一組は下りていた。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑5巻
桜井の行動パターンを調べ、人気のない夜道で一人きりになるのを待った。
夫二人はナイフを握り締め、背後から忍び寄る。
33話
発案者の夫が確実に距離を縮めていく。
もう目の前だという時に、子供との思い出が甦ってきた。
桜井がふと後ろを振り向いたのと同時に背中にナイフを突き刺した、はずだったが振り向かれたせいで、狙いがはずれ軽く掠めただけだった。
動揺しつつも遺族だと気付いた桜井は、かかってこいよと二人を煽った。
怒りが込み上げ向かっていくが、上段蹴りの一撃で地べたに這い蹲らされてしまう。
更にマウントポジションを取られ、ボコボコにされていく。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑5巻
もう一人の夫もナイフを腹の前に構えて突進するが、あっさりと殴り倒された。
桜井は復讐心を煽りたいのか、憂さ晴らしをしたいのか、煽るのを止めようとしない。
しかも、ガキの腹は豆腐みたいだったわと吐き捨てた。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑5巻
その時、誰かが通報したのか警官がやって来た。
ナイフを持っていては言い逃れできないので、仕方なく逃げる親たち。
桜井は勝利の勝鬨をあげていた。
34話
自分達での復讐から下りた1組の親は、カモメ古書店に依頼に来ていた。
胸糞の悪い話を聞かされて、沸々と苛立ちを募らせる復讐屋の二人。
トラは桜井を尾行して、人気がなくなったところで正面から勝負を挑んだ。
相手が空手をやっていたと知り、地下闘技場で培った腕で正々堂々倒したかったのかもしれない。最初に一発殴らせてから、大したことないといい返し殴り返した。
しかし、体当たりでマウントポジションを取られ、何発ももらってしまう。
だが耳を掴み体勢を入れ替え、まともに抵抗できないような子供を殺した犯人への怒りを拳に込めて何発も殴りつけた。
同じ復讐屋に力で負けた腹いせなのか、子供を殺しまくった犯人への怒りのせいか、力を力でねじ伏せ犯人を捕まえるトラだった。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑5巻
35話
桜井も他の加害者同様、倉庫で縛り付けられた。強気な態度を取り続けるが、カモは一言も発しないまま、手の甲を鉈で叩き切った。
桜井は痛みに喘ぐが、まだ強気な態度を崩そうとせずに話し出す。
後悔も反省もない。
心のブレーキがない俺には、お前ら凡人が出来ないことが出来るんだと叫んだ。
黙って聞いていたカモは、ここでようやく声を発した。
桜井のパーソナルデータと生い立ちを、そして動物殺しの過去を語ったあとで、人間を殺すなんて誰にでもできるんだよと言い切り、今度は足の指を鉈で叩き切った。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑5巻
さすがにもう強がれない桜井。
カモは相手の様子に頓着せず、「でも、やらない。意味がないからね。アンタは自分に自信が持てないから他人がやらないことをやって、他人より上だと思い込んでいるだけだ。でも、人殺しなんて頭も努力もいらない、バカでもできることなんだよ」と自論をぶつけた。
その後も拷問は続き、倉庫は血まみれになっていた。
桜井は歯が抜けた口で息を漏らしながら、もう殺してくれと呟く。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑5巻
しかしカモは、そう簡単に子供殺しの罪を許そうとはしなかった。
感想
善悪の屑5巻で第一部完結となり、第二部「外道の歌」に続きます。
シンプルな殺人事件の果ての復讐でしたが、作中トップクラスのムカつく犯人でした。カモも今までより怒りを抑えられない様子でしたが、それは二部の外道の歌で理由が明かされます。
この他にも、練馬区殺人事件の犯人の過去話や古書店メンバーでのほっこり話なども収録されていますので、可愛い奈々子が見られるかも!?