店主はアクアリウムの説明をしつつ、金魚を自分の店で仕入れてくれるよう営業もしていた。

ただ飼育用品のアドバイスをしようとすると、メーカーの営業の志村が割り込むように話に入った。

 

志村は安さを押し出してプレゼンしてくるが、店主は志村のメーカーでなくても、いいものを紹介していく。それは金魚屋を専門にやっている以上、その時だけの売り上げを考えていい加減なことは言えないというプライドがあったからだ。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年4号

 

それにすんなり納得した志村は、金魚屋までついていって勉強させてもらうことにした。

 

出迎えたのは蘭で、あのペットショップに営業している志村と彼女は当然顔見知りだった。

そして店主を父だと紹介し、少し話が盛り上がる。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年4号

 

 

志村は優雅に泳いでるピンポンパールに興味を持った。

店主は尾やヒレや身体にどんな風にどの色が入っているのかの違いで種類名を説明してくれるが、ほんの数種類で志村の頭はパニックになりかけた。

 

そこで店主にどの種類が一番好きか訊ねると、本人が答える前に蘭が「蘭鋳ですよ」と言った。

だから自分の名前が蘭なのだと。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年4号

 

店主も「そうだね」と答えた。

 

 

その頃さくらは、離婚したばかりで両親や兄にこんな報告をするのはどうだろうと思いつつ、電話をかけようとしていた。

 

 

志村のスマホに着信があって席を外したタイミングで、店主はさくらを追い出したね?と蘭に訊いた。

ただ彼は娘を責めるつもりは一切なく、年が離れすぎているさくらとの再婚を不安に思い、父を助ける意味でさくらの本気度を試してくれたのだとちゃんと理解し、感謝の言葉をかけた。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年4号

 

離れていても心が通じ合っている父と娘。

 

その時、妹が妊娠したと急に言うから驚いたと笑いながら志村が戻ってきた。

そして店主は彼に、挨拶が遅れてすみません、お義兄さんと頭を下げた。

 

 

お互いが誰であるのかを知っていた二人。

 

志村は今日のやりとりで店主を信頼できる人だと感じ、笑顔を零した。

 

ただ一人知らなかった蘭は恥ずかしさと悔しさで店を飛び出し、さくらの後を追った。

著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年4号

 

 

感想

金魚妻3でした。

金魚妻はこれで完結っぽい感じにも見えますし、出産くらいまでは描いてくれそうでもあります。

今回はそこまで性描写がなく、割りとほのぼのした明るい雰囲気がありました。

金魚が飼いたくなるかはさておき、アクアリウムはいつかやってみたいです。

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