先日、息子に英語を習わせたいと夫に相談したことがあった。
しかし夫はろくに話を聞かず、俺たちの子供じゃあ無駄だと吐き捨てた。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
真冬は自分たちも習い事をしていたら違っていたかも知れないし、夫は立派な大人になっていると言い返したが、夫は自分のことについては反論しなかった。
真冬は仕方なく自分の金を使うと言ったが、それも夫の怒りを膨れ上がらせてしまった。
自分たちが稼いだ金は家族の金。
自分が稼いだからって勝手に使う判断をする前に、説得してみろと声を荒げた。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
真冬は尤もだと思い、素直に頭を下げて頼んだが、夫は妻がそうすることを見越した上で返答を用意していた。
通わせてその先に見返りがあるのか?
そこまで考えないからバカなんだと罵倒したその時、大人しく言われ続けている母の代わりに渦中にさらされている息子は母を守るように進み出た。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
仕事のストレスをぶつけているだけなのは息子にも筒抜けで、なんでママをいじめるんだと泣き叫ぶ。
図星を突かれた父は何も言えず、母を助けようとする我が子を困ったように見つめるしかできない。
そんな勇ましい息子を真冬は抱きしめ愛情を注いだ。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
泣き疲れて寝静まった後、真冬はとっておきの下着で夫を誘惑した。
明日から出張でしばらくできないから・・・そんな建前を使えば仲直りを兼ねて夫も無碍には断らなかった。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
そうやって種を注がせたのは、先生の白い種を受け止めたばかりだったからだ。
先生を見舞いに行き、彼の白い種で先にいっぱいにしようと搾り出させる。
そうやって頑張っていると、思わず「好き」と零れ出た。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号