謝っても許してくれなそうな聖女を見て彼はどうしようか考えるが、元々世話好きなのか好意があるのか、聖女は大して怒っていないようで、彼の臭い服を洗ってあげると少し照れながら申し出てくれた。

 

昨日のことを引きずっていないにしても、とにかく依頼を成功させて生活費を稼がなければならない。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

 

あの剣を取り戻しに行くための武器がまず必要でも、買う金もなく、だから誰かに借りられたらいいのだが、そんなあては無い。

 

どうしたものかと悩んでいると、立派な武具を身に纏った槍使いが話しかけてきた。

 

事情を話し、槍使いは切羽詰っているのに共感してくれ、武器を貸してもいいと言ってくれるが、そもそも新人戦士の筋力でまともに扱える代物ではなかったし、それも無くされたら弁償する費用も稼がなければならなくなって、いよいよ八方塞がりになる。

 

槍使いとパーティを組んでいるセクシーで妖艶な魔法使いは彼の意見に同意しながらも、豊満な胸の谷間からアイテムを取り出し、それぞれに新人たちを驚かせた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

 

それは不思議な模様の入った蝋燭で、探しているものが近づくと暖かくなる魔法道具らしかった。

 

魔法使いは戦士に囁きながら、気前よくプレゼントした。

槍使いは苦労している新人の髪をくしゃっと撫でて励ました。

 

颯爽と冒険に出かけていく二人のカッコいい姿に、戦士と聖女は見惚れてしまっていた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

 

 

同じ新人冒険者で銀等級とパーティを組んでいる顔見知りに武器を借りれないか頼んでみたが、彼も大ナメクジとの戦いで剣を一振り失い、大剣使いから予備の武器を借りている真っ最中だという。

 

お互いに自分の失敗談を打ち明けながら、大剣使いの大将と両手剣使いの美しい女剣士との激しい稽古の様子を眺める。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

 

そうしていると、大剣も両手剣も欲しくなってくるのが人間というもの。

 

だがそれも、自在に振り回す筋力もなければ買う金もないと言われると、黙りこくるしかない。

 

それさえもナメクジ同期に笑われてしまうが、パートナーのエルフがギルドに相談する手があると教えてくれ、そっちに賭けてみることにした。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

 

 

武器がないからネズミ退治のいい方法を知りたかったのだが、そんなものがあれば誰も冒険者に仕事を依頼などしなかった。

 

ただし受付嬢は、妙案とばかりに違う角度のアドバイスをした。

 

それは、逆に相手の攻撃を受け付けないよう防御を固めるというものだ。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

 

だが、防具が買えるならまず武器を買いたい。

 

すると、ランタンじゃなく松明を好んで使って武器にする冒険者がいると教えてくれた。

 

その奇特な冒険者こそ、いい噂を聞かないが銀等級なのにゴブリン殺しだけをするので有名なゴブリンスレイヤーだった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年6号

 

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