顔が隠れているし臭いも分からないせいで男か女かも判別できなかったが、女ならまた楽しめるし、男なら肉として食ってしまえばいいと思った。

 

だが冒険者の強さも十分に理解していた。

 

だが逃げ出しても制裁が待っているだけで、仲間が冒険者にダメージを与える機会を窺うことにした。

 

 

計算通り、冒険者が最初に発見したのは酒盛りをしていた物見の奴らだった。

 

何も知らずに楽しんでいる物見の奴らに松明が投げつけられ、一匹の顔面にヒットした。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年9号

 

 

松明からもうもうと煙が巻き上がり、一気に視界が狭くなった。

 

 

ゴブリンスレイヤーはすかさず距離を詰めて一匹を突き殺し、横にいた一匹にはカウンターを繰り出し、盾で顔面を破壊。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年9号

 

 

大火傷を負って逃げようとする一匹の後頭部を刺し、あっという間に物見を仕留め切った。

 

 

岩陰から覗き見ていた番兵は仲間があっさり殺されたことにほくそ笑み、自分が活躍するチャンスだと思った。

 

仲間を殺し、一息ついて背中を向けている冒険者に忍び寄って、女槍使いの槍で突き殺そうとした。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年9号

 

 

しかし、前しか見えていないバカなゴブリンは相手に気づかれているという考えに思い至ることがなく、槍を逆に奪われて無様に地面に這いつくばった。

 

自分の境遇を呪い、欲望のままに怒り楽しんでいた番兵の人生は、最後までゴブリンらしかった

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年9号

 

 

 

彼は奪ったばかりの槍を見て、妙に新しいことに気づいた。

 

それで冒険者から奪ったものだと分かり、捕虜がいる可能性に思い至った。

 

 

さてどうするかと考え、独り言を漏らしてもそれに返す者はいない。

 

今日は久しぶりに一人の冒険だったことを今更思い知り、女神官やエルフたちがいないことを寂しくも思うが、その寂しさを常に埋められないのも仕方ないと思えていた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年9号

 

 

 

やがて巣の奥に進んでいくと、あからさまに怪しい音がする場所に辿り着いた。

 

落ち着いて袋からある液体を取り出し、音がする前の地面に撒き、次に起こるであろう事態に備える。

 

 

案の定、壁を突き破って大量にゴブリンが出てきた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年9号