ゾロメはヒロに先を越されたことを悔しがり、この際、手っ取り早く経験者のヒロで初体験を済ませようと襲い掛かった

 

ヒロは好きな人だけするものだと説明するが、好きな人の意味も分からないゾロメは止まらない。

 

その時、騒ぎを聞きつけたイチゴもやって来た。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

キス経験者のイチゴはキスとは何か訊かれ、すぐに自分からヒロにぶちかましたキスのことを思い出した。

 

と同時に相手のヒロと目が合い、みるみる恥ずかしさがこみ上げてくる。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

キスはベラベラ他人に話すものではないと本能的に感じ取ったのか、イチゴは嘘を吐いて知らないと答えた。

 

 

その直後、ミクとイクノがココロとミツルの姿が見えなくなったと言いに来た。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

 

その頃ココロは、ミツルの言葉も関係なく彼の後について歩みを進めていた。

 

ミツルがココロを心配するようにココロもミツルを心配しているのは言わずもがな、こんな廃墟を見て中途半端に帰るほど、好奇心が薄いココロではなかった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

ともかく、人の気配がないことは分かったが、かつては人が住んでいたことは明らかだった。

 

ミツルがそう結論づけたその時、今度はココロが一人で勝手にどっか行ってしまい、見失っていることに気づいた。

 

 

ココロは病院だった建物に入り、ここが何をするところなのか理解できないまま、一つの手帳が落ちているのに目を留めた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

それは、母子手帳だった。

 

つまり、ここはかつて産婦人科があった病院なのだろうが、ココロは表紙の描かれているのが赤ちゃんだとは理解できた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

その時、ミツルは入り口から中を覗き、ココロを見つけた。

 

一人でウロウロしたことを咎めようとしたその時、ココロがいる天井が崩壊しかけているのに気づき、慌てて声をかけて走り出すと同時に、天井が落ちて来た

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

 

その頃、ナナはコドモたちだけで海水浴に行かせた博士の真意が理解できずに愚痴っていた。

 

それにハチは冷静に、天才科学者の博士には、自分たちでは及びもしない深い考えがあるんだろうと答え、宥めた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

その博士はヒロについて改めて調べていた。