51話

頭を破壊され、目を飛び出させた死亡時の状態で姫蘭は四宮輝子の姿を晒された。

 

まさか母親だとは思わなかったカエデは歪な表情で長く会っていなかった母の無残な姿を眺めた。

 

 

はっきり聞こえなかった沙羅のために、もう一度、姫蘭は自分の母親だと言葉にしようとしたが、凶悪な視線を感じて口を閉じた。

 

その先に、さも楽しそうに口元を歪めているクロエルがいた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年22号

 

 

改めて、現世で繋がりが強い者同士がここに集められているらしいことを思い知った。

 

 

母がなぜ大金を欲したのか、命を懸けるほどのことだったのか訊きたかったがもう叶わず、それよりも、母と争ってきた鬼ごっこを思うとやり切れ無かった。

 

生き残るために実の息子を犠牲にしようとしたのはあまりに酷いと思えたが、自分も母だと気づかなかったのだから文句を言える筋合いではないと、すぐに思い直した。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年22号

 

 

そして、カエデはもうすぐ自分が殺される運命を受け入れた。

 

 

 

観客席で姫蘭が叔母だと知ったユキはしかし、眉一つ動かしていなかった。

 

言っても血の繋がりはなく、同じ家に住んでいたときもろくに関わり合う相手でもなかったことから、情もなにも感じていなかった。

 

姫蘭の正体よりもカエデが身代わりになった真意が気になる中、横で観戦していた偽子は四宮輝子の無残な姿を見て、急に震え出した

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年22号

 

 

麗奈も姫蘭が叔母だと分かって衝撃を受けていた。

 

りんは相変わらず達観した様子で結末を眺め、四宮と南野口をぶつけたクロエルのいやらし過ぎる画策に残酷さを感じた。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年22号

 

 

フグドクは四宮の死に手を叩いて喜び、亡々死以外の面々は大した反応も見せなかった。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年22号

 

 

 

残酷な再会シーンもそこそこに、クロエルは二人目の地獄に移るため、指をパチンと鳴らした。

 

直後、カエデは横たわる母親の傍に瞬間移動させられ、生々しい血の臭いを嗅がなければならなくなった。

著者名:鬼八頭かかし 引用元:ヤングガンガン2018年22号