「クズの本懐décorデコール」スピンオフ番外編ネタバレ1話。鴎端モカのドキドキ初合コン!
著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

クズの本懐デコール1話
ネタバレ感想

クズの本懐デコール1話のネタバレと感想、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

安楽岡花火。

粟屋麦。

歪な恋人関係で心の隙間をお互いに埋めていた二人は、本当に好きな相手に振られ、高校卒業を持って関係を解消した。

そこに絡んで麦を奪わんと頑張った鴎端のり子。

モカと呼んでとのたまう我がままな彼女の、その後から始まるスピンオフ第1話。

 

1話

長い長い片思いの末に失恋したモカ。

その思いが途切れないように長く長く伸ばしていた髪をバッサリ切った。

 

なんてことはせずに、私服をバッチリコーディネートして高校卒業後に入った服飾専門学校にちゃんと通っていた。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

本当は切りたい衝動もあったが、花火への思いが叶わなかった絵鳩が先に潔く髪を切ったのを見て、後追いのようになるのが受け入れられなかった。

 

 

好きなことをやろうと入った学校だから入学式は大切なロリータファッションで乗り込み、周囲の注目を集めた。

でも授業が始まると普通の服で出るようになったので、同級生の眼鏡のるみかは着て来て欲しそうに話しかけてくる。

もう学校に着て来るつもりはないけれど、それはそれだけ大切なものだから、いざと言うときにしか着たくないからだ。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

普通の服でも可愛いと言ってくれるものの、そう時間はかからずに見た目にこだわらなくなった。

 

見た目に頓着する時間があれば課題を進める必要が合ったし、不本意ながらボサボサの髪で登校してエナジードリンクを飲んで。

そのなりふり構わない姿は、同級生の女の子たちも残念がっているようだった。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

 

糸を通し、ミシンを動かし、また糸を通す。

服を作る楽しさはあっても、積み重なる課題に追われて余裕はなくなっていた。

 

明らかに疲れているモカを心配したるみかは強引に外に連れ出し、気取りのないご飯屋に入った。

特に神妙な話をするわけでもなく、カモメバタが長過ぎるのであだ名はないのかと訊かれ、のり子はモカだと話し、のり子をディスられ、るみかっぽくないとディスり返す。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

服飾系の学生らしく、また相当可愛いモカの容姿から、モデルは目指さないのか気になったるみか。

モカはその気はなかったが、その見た目を活かせば服をチクチクと縫う以外にも携わるやり方はあると言われれば、それを跳ね除けるほどこだわっている訳でもなかった。

 

それにやたらストイックなところが心配だとも言われると、嬉しくて顔がにやけた。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

ただそれは、いつの間にか入っていたアルコールがさせたレアな顔だった。

 

 

翌日、モカは再び姫感を取り戻して登校した。

るみかは気分転換させてあげたことと酔い潰れたのを運んであげたことを恩に売り、またどこかに連れ出した。

 

それはモカにとっての初めての合コンだったが、あえて何かに抗うようにロリータファッションを着て男たちを牽制し、壁を作った。

その作戦通り、男たちは引いていた。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

合コンが嫌と言う訳じゃなく、まだ長い片思いを断ち切れていないから、新しい恋をする気にはなれなかった

 

麦みたいな王子様がそう簡単に見つかるとは思えない。

 

それは、今日出会ったばかりの名前も覚えていない相手が、その服はどうやって用を足すの?なんて下品なことを訊いて来ることからも、その考えは間違いなさそうだった。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

 

でもその男はすぐに素直に謝ってきた。

 

妹がいてその人形の服みたいだと言いながら、手間暇かかった丁寧な手仕事のロリータ服を、とても興味深そうに観察してくる。

 

その男はそっち系の、可愛いものが好きで可愛いものを自分で着たい男だった。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

モカはきもい?と聞かれても、そうは思えなかった。

自分が可愛いもの好きでお姫様を気取っていたからか、でも彼は彼女のように今まで自分を貫いてこられなかった。

 

すると彼女は、なれるわと言い切った。

 

自信なんかなくても、なりたい自分になると決めたなら、そうなるように行動するしかないと自分を追い込むのだ。

彼はその強引なやり方に笑いを零すが、さっそくやりたいようにするため、合コン中の想い人に気持ちを伝えに駆け出した。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

 

モカは気づいた。

 

お姫様でいた今までの自分ではなく、どこにでもいる何かの物語の主人公をお姫様にしてあげられる、魔法使いになりたかったんだと。

著者名:横槍メンゴ 引用元:月刊ビッグガンガン2017年12号

 

 

感想

クズの本懐デコール1話でした。

あのドロドロの恋愛劇の続編がついに始まりました。スピンオフで各キャラ一話なのだとしたら、1冊分くらいで終了してしまいそうですが、それはそれでグダグダ長引くよりいいかも知れません。

でも、るみかはもっと掘り下げて欲しい。

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